「情動的な刺激の知覚と分類」
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情動的刺激の認知に関わるメカニズムとは?

「顔色をうかがう」という言葉があります。

顔色をうかがって相手が機嫌が悪そうだったら「これはまずい」と思って距離を取るでしょう。

逆にニコニコしていて羽振りがよくて、何かお金でもくれそうだったら「よしよし」と思って近づいていくのではないかと思います。

機嫌が悪い相手というのは蜘蛛とか蛇と一緒で危険刺激としてヒトは認知するようです。

つまり恐怖刺激として認知される。

ニコニコして羽振りがいいような相手というのは、ライオンがウサギを見つけたときのような感じで認知される。

つまり報酬と結びついた快刺激として認知される。

今日取り上げる論文はこの情動的な知覚がどのようになされているかについて調べたものです。

結論を述べると

①情動的な情報を優先して知覚することで生存が有利になる

②時に丁寧語や笑顔が威嚇刺激として認知されることがあるように、情動の知覚は文脈、状況にもよるもので固定的ではない。

③外部刺激とそれに対する適応的な行動をつなぐことが情動刺激認知の役割である

ということになるのではないかと思います。

【要旨】

「普段我々が環境を知覚するときには、周りの情報を理解しやすいように様々なカテゴリーに分類して知覚している。何か自分を脅かすような刺激や、あるいは自分を大きく益するような刺激というのはひときわ目立って認知されることになる。本稿ではこの情動刺激がどのように知覚され、また分類されるかについて調べた研究を総括する。」

参考URL:

The perception and categorisation of emotional stimuli: A review

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コメント

感情で判断するのは大事なことだと思うけれども

それこそ道具も持たないような原始時代、「いま、ここ」での判断が重要な時代には、感情の判断で素早く認知、行動というのがよかったんだろうけど

きっといまの時代はそんな風には行かなくて、時に感情的な判断を抑えなければいけないこともある。

ざっくり言えば短期的な損得よりも長期的な損得で動けるようになってヒトの文化は発達したと思うのだけれども

何かの漫画で「親の子供を思う気持ちが地球を回しているんだよ」という言葉がずっとあたまに残っていて

子供の将来の報酬に気持ちを巡らせることが、ヒトの親ができることなのかなと思ったりします。

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