縮退性のある組織はなぜ発展できるのか?

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縮退性という概念がある。

これは一言で言えば、一対一ではなく「多対一」が成り立っているような関係性である。

病院であれば、おむつ交換は介護士しかやらないのであれば縮退性は低いが、看護師もリハビリ職も行うような組織は縮退性が高い。

会社であれば、営業職であれR&D部門であれ、マーケティング業務ができるような組織も縮退性が高い。

こういった多対一が成り立つような組織は進化発展もしやすいと言われているが、これはなぜだろうか。

先に答えを言ってしまえば、縮退性が高い組織はパフォーマンスを落とさずに変化できる余地が大きいからである。

例えばここに医療職二人の夫婦(夫・妻)がいるとしよう。そして夫も妻もお金を稼げて、ともに家事育児もできるものとする。

この夫婦が取りうるパターンは以下のものになる。

A:(医療職・医療職)
↕️
B:(社会人大学院生・医療職)
↕️
C:(医療職+副業・医療職)
↕️
D:(個人事業主・医療職)
↕️
E:(個人事業主・営業職)
↕️
F:(個人事業主・個人事業主)↔️ G(法人経営者・主婦)
↕️
H:(主夫・法人経営者)

夫婦二人ともお金を稼げて家事もできるような組み合わせは縮退性が高く(どっちもお金を稼げてどっちも家事育児ができる)、余白を作ることができる。

そしてこの余白を縫って転職したり起業したりすることもできる。そして都合の良いことに大きなリスクに身を晒すことなく、成功に近いところまで移動することができるのだ。

鬼滅の刃の中で、鬼舞辻無惨は「変化とは往々にして劣化」といったが、縮退性があれば、多少のエラーが出てもパフォーマンスを落とさずに大化けすることができるのだ。

そして、縮退性が与えるこの道筋をたどって魚は陸に上がり、鳥は空に飛び立ってきた進化の歴史もある。

命をさらさず変化発展する方法は余白を持つことである。

そして縮退性は余白を作り、余白のある組織は期せずして化けることがある。

そう考えれば、過度の最適化よりもある程度融通を利かせた仕事の進め方のほうが長い目で見れば得られる利益も大きいのではないだろうか。

細い商売ではあるが、過度に専業化せず、事業に幅を持たせて上手にやっていきたい。

 

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