
家を出て初めて通った保育園。4歳ぐらいのときのことだが、泣きながらいじめっ子に追いかけられているのが、私の社会の原風景である。
それにしても、人はなぜいじめられ、いじめをするのだろうか。
これについてはいろいろな理論があるが、だいたい社会性のある動物はみないじめをするようだ。
つまり、社会を維持するためには秩序が大事になる。そのためルールを守れない個体や、守りたくても守れない個体は、心や体のいろいろな仕組みによって排除されることになる。
たとえばオキシトシンというホルモンは身内を大事にし、よそ者を攻撃するように個体をけしかける。
ドーパミンのようなホルモンは、いじめ行動に快感を与えることもある。
幸か不幸か私はフリーランスで、誰も助けてくれる人がいない代わりに誰からも自由である。野垂れ死にするリスクと泣きながら逃げることを天秤にかけて、野垂れ死にを選んで今に至っている。
社会には、それを維持するためにいじめがついてまわる。ただそれを自覚して、少しでも減らすことはできないわけではない。立派な前頭前野を持っているヒト科のあなたなら、きっとできるはずだ。
このあたりの詳しいメカニズムに興味のある人は、以下の記事を読んでほしい。