脳科学 テレビ出演記念|脳科学で“ハカる”とは何か テレビ出演のお知らせ 2025年11月5日(水)20:54〜放送予定のテレビ東京『バカリズムのちょっとバカりハカってみた』に出演します。番組では、「脳科学で“ハカる”=脳科学的に考える〇〇(近日内容公開予定)を和らげる方法」についてお話ししました。 私に頼めること(よくある相談) 製品・サービスの「体感価値」を科学的視... 2025年10月25日 佐藤洋平
エッセイ いじめの社会学:なぜ学校でいじめがおこるのか? 「ハイル・ヒットラー!」と叫んだことはないが、それに近いことはある。 新入社員研修の最終日、大ホールで配属店舗が発表された。研修中は斜に構えていたのに、場の雰囲気に呑まれ、名前を呼ばれた瞬間「ハイ☓☓☓☓☓!」と大声で返事をした。 なぜそんなことをしたのか。 西洋哲学では、人間は確固たる精神と自由意志を持つとされる。だ... 2025年10月24日 佐藤洋平
社会性 いじめの社会学:何がいじめを引き起こすのか? はじめに 心は目に見えないから厄介である。 怪我であれば包帯を巻いていれば、その痛みや苦しみが理解できる。肺炎であればその高熱や咳き込む様子で同情されることもあるだろう。しかし、心の痛みは、表立って目に見えるものではない。それ故、心の苦しみは理解されることが少なく、ときには「頑張って」などの筋違いの言葉をもらうこともあ... 2025年10月24日 佐藤洋平
社会性 チクリの正義と進化心理学 「チクリは正義だ!」 中学1年生になって初めての授業で、担任の先生はそう言った。なかなかのインパクトだった。今思えば、なぜあの先生はそんな一言から始めたのだろう。 小中学校といじめは切っても切れない関係にある。本を読むと、生徒には生徒なりの「仁義」があるらしい。 それは大人のルールとは違う。彼ら特有のノリと感情で編まれ... 2025年10月24日 佐藤洋平
社会性 いじめのメカニズム:私たちの本能が作り出す残酷さ いじめはなぜ起こる?「ズルを許せない」正義感、「仲間でいたい」所属欲求、「人の痛みが楽しい」サディズム。脳科学と心理学の研究から、私たちの本能に潜むいじめのメカニズムを解明。自分の中の「悪」と向き合う方法を探ります。... 2025年10月16日 佐藤洋平
脳科学 【いじめの脳科学 あなたはなぜいじめられるのか?】 生まれて初めて経験した社会は、いじめだった。 家を出て初めて通った保育園。4歳ぐらいのときのことだが、泣きながらいじめっ子に追いかけられているのが、私の社会の原風景である。 それにしても、人はなぜいじめられ、いじめをするのだろうか。 これについてはいろいろな理論があるが、だいたい社会性のある動物はみないじめをするようだ... 2025年10月11日 佐藤洋平
社会性 人はなぜいじめるのか?動物生態学から考える いじめはなぜ起きるのか?動物生態学・進化心理学の視点から、閉鎖環境・序列化・脳内ホルモン(テストステロン・オキシトシン・ドーパミン)の役割を解説。人間に組み込まれた攻撃性のメカニズムと、それを乗り越える可能性を探る。... 2025年10月11日 佐藤洋平
エッセイ 保育園の運動会で考える:ストイックな人間はなぜ泣かないのか? トンビが鷹を生むという話でもないが、末っ子が保育園のかけっこで一位を取ったときには、本当に驚いた。 万年ビリッケツだった私の息子が、先頭でテープを切った。思わず涙がこみ上げそうになった。 だが運動会の後半、息子は別の涙を流すことになる。リレーのアンカーを任されたものの、一位を逃してしまったのだ。 表彰式で、悔し涙を必死... 2025年9月27日 佐藤洋平
社会性 涙の文化史──宗教・文学・芸術が語る涙の意味 涙の文化的意味を宗教・文学・芸術から読み解く。感情規則、儀礼の涙、カタルシス論、もののあはれまで、涙が「私」と「社会」と「超越」をつなぐ媒介としてどう機能してきたかを歴史的に解説。... 2025年9月27日 佐藤洋平
社会性 なぜ人間だけが泣くのか?──進化・心理・社会的シグナルとしての涙 泣いている人を見ると、なぜ放っておけないのか? 街角で泣いている子どもを見かけたとき、あなたはどう感じるだろう?おそらく「大丈夫?」と声をかけたくなるか、少なくとも心配になるはずだ。でも、よく考えてみると不思議な話だ。 泣くという行為は、生物学的に見ればむしろ不利なことばかりだ。視界がぼやけて周囲が見えなくなり、鼻が詰... 2025年9月27日 佐藤洋平