社会性 なぜ人間だけが泣くのか?──進化・心理・社会的シグナルとしての涙 泣いている人を見ると、なぜ放っておけないのか? 街角で泣いている子どもを見かけたとき、あなたはどう感じるだろう?おそらく「大丈夫?」と声をかけたくなるか、少なくとも心配になるはずだ。でも、よく考えてみると不思議な話だ。 泣くという行為は、生物学的に見ればむしろ不利なことばかりだ。視界がぼやけて周囲が見えなくなり、鼻が詰... 2025年9月27日 佐藤洋平
社会性 【泣かない人生は幸せなのか?】 「私は泣いたことがない♪」などと書き出せば歳が知れるが、比較的泣くことの少ない人生だった。 では幸せだったかというとそういうわけではない。 世の中に不幸偏差値のようなものがあればMARCHくらいのレベルだったのではないだろうか。ずば抜けて不幸な訳では無いがそこそこハイレベルな不幸である。けれども涙に暮れた人生だった、と... 2025年9月19日 佐藤洋平
社会性 なぜ涙が出るのか?──涙の生理・神経・化学メカニズム 電車で隣の人が泣いていたら、あなたはどう感じる? 通勤電車で隣に座った人が、スマホを見ながら静かに涙を流している。何が起きているのかわからないけれど、なんだか胸がざわつく。声をかけるべきか、見て見ぬふりをするべきか──。 私たちは涙を見ると、反射的に「何かが起きている」と感じる。それは涙が単なる「目の保護液」ではないか... 2025年9月19日 佐藤洋平
社会性 サイコパス脳科学心理学 サイコパスとためらいの脳科学 サイコパスの本質を探りながら、「ためらい」や「共感性」、抽象的思考といった人間らしさについて考察します。見えない世界を感じ取ることが人間らしさの鍵なのか──心理や哲学の視点から深掘りするエッセイです。... 2025年8月31日 佐藤洋平
社会性 性格は脳のどこにあるのか?ビッグファイブと脳科学で読み解く はじめに 人の性格は脳のどこで作られているのか。「ここが外向性の場所だ」「あそこが誠実性の中心だ」といった単純な話ではない。しかし、近年の脳科学の研究から、性格と脳にはつながりがあることが少しずつ見えてきている。 その鍵となるのがビッグファイブ理論である。これは性格を5つの特性で表す方法だ。 外向性:人と関わることを好... 2025年8月30日 佐藤洋平
脳科学 精神疾患は突然やってくる?実は「性格の地形」が関わっている 性格と精神疾患の関係を最新レビューで整理。うつ・不安・統合失調症・OCDに共通と相違の"性格プロファイル"は何か。臨床の示唆も。... 2025年8月22日 佐藤洋平
社会性 性格で”結果”は変わる:収入・幸福・仕事・犯罪・離婚を予測するビッグファイブ はじめに 「性格のいい人は成功する」「明るい性格の人は幸せになりやすい」——こんな話を聞いたことがあるだろう。でも実際のところ、性格は人生をどれくらい左右するのだろうか? 「なんとなくそんな気がする」程度の話ではない。心理学の大規模研究が示すのは、性格特性が収入・幸福度・仕事の成果・犯罪率・離婚リスクまで、驚くほど幅広... 2025年8月14日 佐藤洋平
社会性 性格診断当たる性格テストビッグファイブ ビッグファイブか、MBTIか、HEXACOか――「性格テストの本命」を科学で比べる 「あなたは何タイプ?」の前に知っておきたいこと 「あなたは内向的ですね」「リーダータイプですね」——。性格テストの結果を聞いたことがある人は多いはず。就職活動の適性検査、会社の研修、SNSで話題の診断ツールまで、私たちの周りには性格を測る「テスト」があふれている。 でも、ちょっと待って。その結果、本当に信じて大丈夫? ... 2025年8月14日 佐藤洋平
社会性 面白さの正体 – なぜ私たちは笑うのか はじめに 昔のバラエティ番組を見返していると、今では笑えない場面に出くわすことがある。体型や容姿をネタにして笑いを取る芸人、失敗を延々とからかう演出。当時は爆笑していたのに、今見ると「これはちょっと...」と眉をひそめてしまう。 なぜ同じ映像なのに、昔は面白くて今は面白くないのだろう。笑いとは一体何なのか。何が面白くて... 2025年7月26日 佐藤洋平
心理学 笑いの見えない力学 – 誰を仲間にし、誰を排除するのか はじめに 飲み会で上司が「昔はよかった」という話を始めた。みんな適当にうなずいて「そうですねー」と笑う。でも新入社員だけは真顔のままだ。その瞬間、場の空気が微妙に重くなる。 私たちは面白いから笑うと思いがちだが、実際はそう単純ではない。多くの場合、「ここで笑うべきだ」と察するから笑っている。では、その「べき」は誰が決め... 2025年7月18日 佐藤洋平