認知 ノルアドレナリンは脳の中で何をしているのか?リセットボタンとしての役割とは? 私達はなぜ動くのか?報酬最適化装置としての脳 私達人間というのは、1メーター数十センチ、数十キロのパッとしない姿形の生き物ですが、これは見方によっては或る意味地球の歴史が織り込まれた生き物でもあります。 バクテリアの時代から全ての生き物はより確実に生き残れるように進化してきました。 限られたエネルギーと時間を使って、い... 2019年2月3日 佐藤洋平
認知半側空間無視 ボンヤリした人は正中を見る?健常人の視線の偏りと注意力の関係 私達の視線は左側に偏っている? 半側空間無視と呼ばれる病態があります。 これは脳卒中などで右半球を損傷することで生じるものですが、この病態では左側への空間の認知能力が低下し、視覚に問題がないにもかかわらず「見えているのに見えていない」という症状を生じます。 しかしながら普段私達の視線というのは健常者であっても正中を向... 2019年1月21日 佐藤洋平
認知自閉症スペクトラム障害 脳梁と知性:脳梁のどこが大事なのか? 脳梁とはなにか? ヒトの脳というのは大きさにしておよそこぶし2個分ですが、その全てが神経細胞本体で埋まっているわけではありません。 神経細胞というのは一般に軸索と呼ばれる長い神経繊維を持っており、これが脳の中で結構な体積を占めています。 このような神経繊維の中でも長いものは左右の脳半球をまたいでおり、これが太く束になっ... 2019年1月13日 佐藤洋平
認知半側空間無視 半側空間無視患者のADL向上にはどのような環境設定が有効か? 半側空間無視と注意障害 臨床場面で遭遇する頻度の高い高次脳機能障害として半側空間無視というものがあります。 この半側空間無視は右半球損傷で頻繁に見られ、多くの場合視界の左側の空間認知が障害され、左側の食べ物を食べ残してしまう、あるいは左側の障害物にぶつかってしまうという症状を示すものですが、 この半側空間無視というのは... 2019年1月13日 佐藤洋平
認知 なぜあの人は仕事ができるのか?中央実行系と内側前頭前野の関係 中央実行系とはなにか? 私達は日々働く生き物です。 子供を起こしたり、朝食を準備したり、書類を作ったりいろいろですが、常に外界の何かと関わり合って生きています。 しかしながら、この「働く」、言葉を変えれば「作業する」というのはどういうことでしょうか。 ごくごく簡単な作業として草刈りを考えてみましょう。 上図に草刈りする... 2019年1月9日 佐藤洋平
認知半側空間無視 離断症候群としての半側空間無視 半側空間無視とは? 脳卒中になると手や足が麻痺して動かなくなったり、様々な症状が現れます。 しかしながら脳卒中の症状というのはこのように目に見えてわかりやすいものだけではなく、いわゆる「普通」のことができなくなる様々な症状があり、これらは高次脳機能障害と呼ばれています。 具体的には麻痺がないにもかかわらず洋服を着ること... 2019年1月6日 佐藤洋平
認知 脳の中の民主主義:ポピュレーションコーディングとノイズ相関 脳はどうやって情報を処理しているのか? ヒトの脳というのは大脳皮質だけでおよそ140億個の神経細胞から構成されていますが、この働きには民主主義と似たところがあります。 それは一人ひとりの意見というのは、ほとんど意味や力を持ちませんが、一人ひとりが集まった集団の意見というのは意味や力を持つ点で、構造的によく似ています。 ... 2018年12月23日 佐藤洋平
認知半側空間無視注意 なぜあの人は事業を拡大できるのか?パフォーマンスと行動選択に関わる脳システム 青斑核の働き:やる気とパフォーマンスは脳の中でどのように調整されるのか? 世の中には経営者が山ほどいますが、ある種の経営者は次々と新規事業を開発・発展させては、そこにとどまることなくどんどんと事業を拡大していったりします。 こういった事ができるためには事業に集中する力と、そこから離れて周りを俯瞰する力の両方が求められま... 2018年12月23日 佐藤洋平
認知自閉症スペクトラム障害 なぜあの人は電話対応が苦手なのか?脳科学的考察 私達の脳はどうやって言葉を聞いているのか? 私達の脳というのは汎用コンピュータに似て、ありとあらゆる情報を処理することができます。 それは空飛ぶ鳥を見分けたり、紅茶の香りを嗅ぎ分けたり様々ですが、社会で生活する上で重要な情報に言葉というものがあります。 言葉というのは翌々考えてみると、これは単なる音響であり、シンバルの... 2018年12月23日 佐藤洋平