認知の記事一覧
視覚におけるトップダウン処理とボトムアップ処理 朝起きてから夜寝るまで私達はいろんなものを見て過ごします。 それはどうでもよい広告だったり、今読んでいるこの記事の文字だったりしますが、この視覚認識というのはどのような仕組みでなりたっているのでしょうか。 様々な研究からこの視覚認識にはトップダウン的なものとボトムアップ的...
私達はなぜ動くのか?報酬最適化装置としての脳 私達人間というのは、1メーター数十センチ、数十キロのパッとしない姿形の生き物ですが、これは見方によっては或る意味地球の歴史が織り込まれた生き物でもあります。 バクテリアの時代から全ての生き物はより確実に生き残れるように進化してきました。 限られたエネルギーと時間を使って、い...
私達の視線は左側に偏っている? 半側空間無視と呼ばれる病態があります。 これは脳卒中などで右半球を損傷することで生じるものですが、この病態では左側への空間の認知能力が低下し、視覚に問題がないにもかかわらず「見えているのに見えていない」という症状を生じます。 しかしながら普段私達の視線というのは健常者であっても正中を向...
脳梁とはなにか? ヒトの脳というのは大きさにしておよそこぶし2個分ですが、その全てが神経細胞本体で埋まっているわけではありません。 神経細胞というのは一般に軸索と呼ばれる長い神経繊維を持っており、これが脳の中で結構な体積を占めています。 このような神経繊維の中でも長いものは左右の脳半球をまたいでおり、これが太く束になっ...
半側空間無視と注意障害 臨床場面で遭遇する頻度の高い高次脳機能障害として半側空間無視というものがあります。 この半側空間無視は右半球損傷で頻繁に見られ、多くの場合視界の左側の空間認知が障害され、左側の食べ物を食べ残してしまう、あるいは左側の障害物にぶつかってしまうという症状を示すものですが、 この半側空間無視というのは...
中央実行系とはなにか? 私達は日々働く生き物です。 子供を起こしたり、朝食を準備したり、書類を作ったりいろいろですが、常に外界の何かと関わり合って生きています。 しかしながら、この「働く」、言葉を変えれば「作業する」というのはどういうことでしょうか。 ごくごく簡単な作業として草刈りを考えてみましょう。 上図に草刈りする...
半側空間無視とは? 脳卒中になると手や足が麻痺して動かなくなったり、様々な症状が現れます。 しかしながら脳卒中の症状というのはこのように目に見えてわかりやすいものだけではなく、いわゆる「普通」のことができなくなる様々な症状があり、これらは高次脳機能障害と呼ばれています。 具体的には麻痺がないにもかかわらず洋服を着ること...
脳はどうやって情報を処理しているのか? ヒトの脳というのは大脳皮質だけでおよそ140億個の神経細胞から構成されていますが、この働きには民主主義と似たところがあります。 それは一人ひとりの意見というのは、ほとんど意味や力を持ちませんが、一人ひとりが集まった集団の意見というのは意味や力を持つ点で、構造的によく似ています。 ...
青斑核の働き:やる気とパフォーマンスは脳の中でどのように調整されるのか? 世の中には経営者が山ほどいますが、ある種の経営者は次々と新規事業を開発・発展させては、そこにとどまることなくどんどんと事業を拡大していったりします。 こういった事ができるためには事業に集中する力と、そこから離れて周りを俯瞰する力の両方が求められま...
キーワードを入力してください
自己紹介
佐藤 洋平
脳科学専門のコンサルティング・レポート作成を手掛けるオフィスワンダリングマインド代表。 寄稿数3,000本超、登録者12,000人超を誇る日本最大の脳科学ブログ 『脳科学 心理学 リハビリテーション』管理人。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
記事一覧
ブログをメールで購読
29人の購読者に加わりましょう
カテゴリー