発達 自閉症スペクトラム障害の脳科学:コミュニケーション能力と脳機能 はじめに 自閉症スペクトラム障害では、しばしばそのコミュニケーション能力の低さゆえ、社会で何かと苦労することも多くなります。 しかし、このコミュニケーション能力の低さは脳科学的にはどのように説明できるのでしょうか。今回の記事ではこの点について深堀りしたいと思います。 自閉症スペクトラム障害とは? 自閉症スペクトラム障害... 2024年12月2日 佐藤洋平
社会性 コミュニケーション能力の脳科学 はじめに コミュニケーション能力は高いに越したことがありませんが、その程度には個人差があるのも事実です。 では、この個人差は脳科学の観点からどのように説明できるのでしょうか。また、コミュニケーション能力を向上させるためには何ができるのでしょうか。 本記事では、コミュニケーション能力に関わる脳の働きやその改善方法について... 2024年11月24日 佐藤洋平
社会性 報酬系の進化と変化:なぜ高齢者は騙されやすいのか? はじめに 私達は欲望の生き物である。食欲がなければ餓死してしまうし、性欲がなければ子孫を残すことができない。欲望なくしては私達は生き延びることも命をつなぐこともできないのだ。人間の脳にはこれらの欲望を支える「報酬系」と呼ばれる仕組みがある。しかし、これは進化的に考えた場合、どのようなものなのだろうか。また一生の間にどの... 2024年5月26日 佐藤洋平
社会性 ミラーニューロンシステムとはなにか?その機能とメカニズム はじめに 人間が他の動物よりも優れているものはなんだろう。おそらくそれはコミュニケーション能力ではないだろうか。私達人間は向かい合って心を通い合わせることが出来る。相手の気持を理解して手を取り合うこともできれば、争いを回避することも出来る。また、その方法は、見つめ合うことから話すこと、さらには歌や踊りなど多種多様である... 2023年7月1日 佐藤洋平
社会性 創造性 創造性とは何か?脳科学と心理学からの考察 創造性とはなにか? 創造性とはなんだろうか? 近年よく聞く言葉であるが、これを定義しようとすれば難しい。 世の中には創造的な人もいれば、そうでもない人もいて、これらの違いは生物学的に どう説明できるのだろうか。 今回の記事では創造性に関する心理学的知見と脳科学的知見についていくつか紹介する。 創造性の定義 創造性に関す... 2021年1月28日 佐藤洋平
発達 感情コネクティビティデフォルトモードネットワーク ナラティブ・ブレイン なぜあなたの脳は物語を理解できるのか? なぜあなたの脳は物語を理解できるのか? 地球上には無数の種類の生き物がいますが、人というのは一風変わっています。 言葉を使えるというのはもちろんですが、ヒトはそれに加えて「物語」を語る動物でもあります。 そして、この語るという行為は単に言葉を並べるということではありません。 「語る」というのは、一定の構造を持って、何ら... 2020年9月5日 佐藤洋平
発達 感情 モチベーションとはなにか?脳科学と心理学から見るその仕組み はじめに 社会というのは相互依存関係で成り立っています。 それゆえ、他者にどのように動いてもらうかというのは私達人間の永遠のテーマでもあり、 この動かし方を体系化したモチベーション・マネジメントという物騒な学問もあります。 しかしながらこのモチベーションというのは脳科学的・生理学的に考えた場合どのようなものなのでしょう... 2020年8月9日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 行動、学習、発達、進化をつなぐ自由エネルギー原理とは? はじめに 私達が生きる世界というのは不思議に溢れています。 なぜ子どもは歩けるようになるのか? なぜ私達は愛し合い、かつ殺し合うのか? なぜ私達は心を病み、そこから回復していくのか? 当たり前といえば当たり前なのですが、こういった問題というのは一つとっても完全には分かっていません。 こういった謎に対して挑むアプローチと... 2020年7月17日 佐藤洋平
発達 なぜあなたは失敗するのか?脳科学から見る長期記憶とやる気の罠 なぜすべての人は失敗するのか? 失敗がいいか悪いかというと、失敗自体は決して悪いことではないと思います。 というのも、ヒトは失敗なくしては何も学ぶことができないからです。 とはいえこの世は諸行無常、失敗を通して成長したあなたもいずれは勝負に勝てなくなります。 失敗を通してヒトは学べるにも関わらず、なぜヒトは老いて経験の... 2020年7月3日 佐藤洋平
発達 運動主体感と自己主体感のメカニズム:予測的符号化モデルから 運動主体感と自己主体感はどのように作り出されるのか? 普段私達は自分の体が自分のもので自分が思った通りに動いていると感じますが、これは一体なぜなのでしょうか? こういった感覚は自己主体感(自分がいまここに在るという感覚)といった言葉や 運動主体感(自分で自分の体を動かしている)という言葉で説明されますが、こういった感覚... 2020年4月24日 佐藤洋平