発達 自閉症スペクトラム障害の脳科学:コミュニケーション能力と脳機能 はじめに 自閉症スペクトラム障害では、しばしばそのコミュニケーション能力の低さゆえ、社会で何かと苦労することも多くなります。 しかし、このコミュニケーション能力の低さは脳科学的にはどのように説明できるのでしょうか。今回の記事ではこの点について深堀りしたいと思います。 自閉症スペクトラム障害とは? 自閉症スペクトラム障害... 2024年12月2日 佐藤洋平
発達 感情 モチベーションとはなにか?脳科学と心理学から見るその仕組み はじめに 社会というのは相互依存関係で成り立っています。 それゆえ、他者にどのように動いてもらうかというのは私達人間の永遠のテーマでもあり、 この動かし方を体系化したモチベーション・マネジメントという物騒な学問もあります。 しかしながらこのモチベーションというのは脳科学的・生理学的に考えた場合どのようなものなのでしょう... 2020年8月9日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 運動学習3.0 運動学習に対する心理学的・脳科学的アプローチ はじめに 世の中には名伯楽と呼ばれるような人がいて、弱小チームを名門チームに引き上げてしまうような人もいますが、 果たして運動の教え方にコツのようなものはあるのでしょうか。 運動学習については研究の歴史も長く、様々な知見が蓄えられていますが、この記事では心理学的・脳科学的な知見を交えた運動学習理論について紹介をします。... 2020年7月27日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 行動、学習、発達、進化をつなぐ自由エネルギー原理とは? はじめに 私達が生きる世界というのは不思議に溢れています。 なぜ子どもは歩けるようになるのか? なぜ私達は愛し合い、かつ殺し合うのか? なぜ私達は心を病み、そこから回復していくのか? 当たり前といえば当たり前なのですが、こういった問題というのは一つとっても完全には分かっていません。 こういった謎に対して挑むアプローチと... 2020年7月17日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 「わたし」の6層構造:心の発達と神経症状 「わたし」とはなにか? 「わたし」という感覚は当たり前過ぎて、普段とりわけ考えることもありませんが、よくよく考えるととても不思議な感覚です。 「わたし」という感覚は一枚岩のようなガッチリとした感覚ではなく、 裸の自分を感じるような生の感覚から、集団との一体感を感じるような超越的な自己感覚まで様々で、瞬間瞬間でその姿を変... 2020年5月23日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 聞くことと読むことの脳科学:予測的符号化の観点から 聞くこと、読むことと脳波の関係 私達の人生は生まれた瞬間から死ぬその時まで言葉に囲まれています。 この言葉というのは読んだり話したり聞いたり、様々な使われ方をされるのですが、この言葉を操る神経基盤というのはどのようなものになっているのでしょうか。 今回取り上げる論文は、言葉の理解に関わる脳活動について脳波を使った研究か... 2020年4月26日 佐藤洋平
発達 虐待 【後編】虐待と精神疾患、依存症の関連研究23本 虐待経験によって精神疾患や依存症、内科疾患が引き起こされることが報告されています。この記事では虐待経験が心と体にどのような影響を及ぼすかについての学術論文を23本紹介します。... 2019年12月21日 佐藤洋平
発達 虐待 【前編】虐待は脳をどう変えるか?脳発達と男女差の研究23本 虐待と脳 ヒトは他者を虐げる生き物です。 どういった進化の過程で虐げる癖を身に付けたのかはわかりませんが、家庭や学校といった場所でこの人類の悪癖が出た場合、 虐げられたものたちは、どうにか生き残ろうと心と体のあり方を変えていきます。 こういった変化は幼少期においてとりわけ起こりやすく、心と体の中枢とも言える脳に様々な影... 2019年12月14日 佐藤洋平
うつ病 自閉症スペクトラム障害オキシトシン オキシトシンのネガティブ脳科学 精神疾患と暴力性の研究29本 オキシトシンは人間の母性愛のみならずコミュニケーション全般に関わるホルモンですが、これが十分でないと不安感が強くなったり、うつ病や境界性人格障害などでも変化が見れることが知られています。オキシトシンのネガティブな側面についての世界の学術研究をまとめてご紹介します。... 2019年10月28日 佐藤洋平
発達 自閉症スペクトラム障害 自閉症スペクトラム障害の根本原因としての抑制機能 細胞からネットワークレベルまで:自閉症スペクトラム障害の抑制機能の問題 何かを定義するというのはずいぶん難しいのですが、 現在自閉症スペクトラム障害は、その行動パターンから定義されています。 高血圧やがんなどを扱う内科系の疾患と違って精神科疾患では明らかなバイオマーカー(生物学的指標)になるようなものが少なく、 これは... 2019年5月6日 佐藤洋平