発達予測的符号化 運動学習3.0 運動学習に対する心理学的・脳科学的アプローチ はじめに 世の中には名伯楽と呼ばれるような人がいて、弱小チームを名門チームに引き上げてしまうような人もいますが、 果たして運動の教え方にコツのようなものはあるのでしょうか。 運動学習については研究の歴史も長く、様々な知見が蓄えられていますが、この記事では心理学的・脳科学的な知見を交えた運動学習理論について紹介をします。... 2020年7月27日 佐藤洋平
発達予測的符号化 行動、学習、発達、進化をつなぐ自由エネルギー原理とは? はじめに 私達が生きる世界というのは不思議に溢れています。 なぜ子どもは歩けるようになるのか? なぜ私達は愛し合い、かつ殺し合うのか? なぜ私達は心を病み、そこから回復していくのか? 当たり前といえば当たり前なのですが、こういった問題というのは一つとっても完全には分かっていません。 こういった謎に対して挑むアプローチと... 2020年7月17日 佐藤洋平
脳科学予測的符号化 欲望の三層構造:能動的推論から捉えるヒトの行動原理 私達はどうやって欲望と折り合いをつけているのか? 私達人間は欲望の生き物です。 あれがしたい、これがほしい、全てが叶えられない中で日々意識的に、あるいは無意識的に何かを選んで行動しますが、これにはどのようなメカニズムが働いているのでしょうか? この記事では、予測的符号化と能動的推論をキーワードに、ヒトの行動選択のメカニ... 2020年6月17日 佐藤洋平
発達予測的符号化 「わたし」の6層構造:心の発達と神経症状 「わたし」とはなにか? 「わたし」という感覚は当たり前過ぎて、普段とりわけ考えることもありませんが、よくよく考えるととても不思議な感覚です。 「わたし」という感覚は一枚岩のようなガッチリとした感覚ではなく、 裸の自分を感じるような生の感覚から、集団との一体感を感じるような超越的な自己感覚まで様々で、瞬間瞬間でその姿を変... 2020年5月23日 佐藤洋平
認知予測的符号化 バーチャルリアリティと主体感:予測的符号化の立場から バーチャルリアリティと主体感 バーチャルリアリティと言われて思い出すのは、数十年前に体験したディズニーランドのスター・ツアーズなのですが https://youtu.be/xbC6LRNaqyU バーチャルリアリティはこのようなアトラクションだけでなく近年の技術の進歩に寄って身近なものになってきています。 このバーチャ... 2020年5月11日 佐藤洋平
社会性予測的符号化 神経生理学から見るやる気を出す方法 なぜあなたはやる気を出せないのか? 「やる気を引き出す」というのは人間にとっての永遠のテーマです。 締め切りの近い仕事があるにも関わらず、取りかかれない、 早くご飯を食べてほしいのに、子供はいつまでたっても食べてくれない、 ばりばり仕事してほしいのに、部下はちっともやってくれない、 やる気があれば水が流れるように進むこ... 2020年5月7日 佐藤洋平
社会性予測的符号化 自閉症と統合失調症:驚きと予測的符号化の立場から 自閉症スペクトラム障害者はなぜこだわりが強く、なぜ混乱しやすいのか? 世の中にはいろんなタイプの人間がいて、昔は変わり者、最近では発達障害という名前で呼ばれている人たちがいます。 人に比べてとりわけこだわりが強く、不器用で、空気を読むことが苦手な人たちはしばしば自閉症スペクトラム障害という名前でラベリングされますが、彼... 2020年4月29日 佐藤洋平
発達予測的符号化 聞くことと読むことの脳科学:予測的符号化の観点から 聞くこと、読むことと脳波の関係 私達の人生は生まれた瞬間から死ぬその時まで言葉に囲まれています。 この言葉というのは読んだり話したり聞いたり、様々な使われ方をされるのですが、この言葉を操る神経基盤というのはどのようなものになっているのでしょうか。 今回取り上げる論文は、言葉の理解に関わる脳活動について脳波を使った研究か... 2020年4月26日 佐藤洋平
脳科学予測的符号化 ラバーバンドイリュージョンの神経機構:予測的符号化の観点から ラバーバンドイリュージョンとは? ラバーバンドイリュージョンというのは、聞き慣れない言葉ですが、これは視覚と触覚の乖離を示す現象になります。 言葉で説明すると長いので、図を示すと以下のような実験で引き起こされる錯覚現象になります。 出典;Body in Mind Research into the role of th... 2020年4月22日 佐藤洋平
発達予測的符号化 脳の中の聞くシステムと見るシステム:予測的符号化による情報処理 予測的符号化と音声理解 人間というのは言葉を使うことができますが、よくよく考えてみるとこの芸当は実に複雑にできています。 日本語だと標準的な速さで一秒間に6,7音(にほんごだと、ひょうじゅんてきな、などの発話が1秒)ですし、早口だと9,10音(にんげんというのは、ことばをつかうことが、などの発話が1秒)もの密度で話され... 2020年4月20日 佐藤洋平