社会性 「情動的な刺激の知覚と分類」 情動的刺激の認知に関わるメカニズムとは? 「顔色をうかがう」という言葉があります。 顔色をうかがって相手が機嫌が悪そうだったら「これはまずい」と思って距離を取るでしょう。 逆にニコニコしていて羽振りがよくて、何かお金でもくれそうだったら「よしよし」と思って近づいていくのではないかと思います。 機嫌が悪い相手というのは蜘... 2019年2月23日 佐藤洋平
発達 共同注意の種類と脳機能、自閉症と発達段階の関係とは? 共同注意とはなにか? 人間というのは変わった特徴をいろいろ持っていますが、その中の一つに他人の心を読むということがあります。 これは相手の視線や仕草を見て相手が何を考えているのか、欲しているのかを察する能力ですが、 こういった心理的能力の基盤になっているのはどのような機能なのでしょうか。 心理学分野の概念として共同注意... 2019年2月17日 佐藤洋平
発達 学習能力と頭の良さの違いとは何か? 学習能力と頭の良さの違いとは? 身長が高い人や低い人がいるように、頭がいい人もいればあんまりそうでないひともいます。 この頭の良さというのは不思議なもので、学校のテストを思い出しても数学のできるヒトは社会や国語もできたりして、どの科目についても等しくいい点数を取れたりします。 こういった事実から、扱う情報の種類に関わら... 2019年2月17日 佐藤洋平
発達 自閉症スペクトラム障害 自閉症児の聞き取り能力は年齢によってどのような違いがあるのか? カクテルパーティー効果と自閉症児の聞き取り能力 私達が生きている世界というのはある意味すべてフェイクです。 世界をありのままに捉えるというのは人間の機能を考えても無理であり、私達が感じている世界というのは多分に脳内で編集加工されたものです。 これは会議の様子を録音したものを聞いた事がある人であれば想像がつくと思うのです... 2019年2月10日 佐藤洋平
社会性 集団的知性 あなたは安心して仕事ができていますか?:安心と信頼が作るチームパフォーマンス チームパフォーマンスはどのようにして定式化できるか? 私達人間は戦う生き物です。 なにかに向かって勝ち取りたい、あるいは人よりも優れたいというのは、生物進化の歴史を纏った私達の宿命のようなものであり、 今日も様々なチームがより優れた結果を出そうと凌ぎを削っています。 ひょっとしたらこの記事を読んでいるあなたもチームを引... 2019年2月10日 佐藤洋平
発達 自閉症スペクトラム障害 自閉症者は口も見ない?情報の統合と言語理解の関係性 「自閉症者は口を見る」は正しいか? 目というのはその人の気持ちが現れるところであり、それゆえ目を観ることはコミュニケーションを取る上で非常に重要になりますが、 自閉症者においては目を観ることが苦手であり、それゆえ会話のときには目でなく口のあたりを見る事が多いということが言われています。 また自閉症者においては心を読み取... 2019年2月3日 佐藤洋平
社会性 集団的知性 できるチームは何が違うか?自立的チームの作り方とその戦略 なぜあのチームは強いのか?自立的なチームとは? 初めて就職した会社は飲食業の会社だったのですが、そこの店長は常々「店長の仕事は仕事をしないこと」といっていました。 これは本当に仕事をしないということではなく、店長がいなくてもお店が回るようにするための仕事をするのが仕事という意味合いだったと思うのですが、 確かに飲食業に... 2019年2月3日 佐藤洋平
社会性 自閉症スペクトラム障害 ADOS-G:自閉症スペクトラム障害の診断基準 自閉症スペクトラム障害の診断方法 自閉症スペクトラム障害では一般に人とのコミュニケーションに困難をきたし、興味や行動が常同的で反復的であるとされていますが、はたしてだれがどのようにこれを診断すのでしょうか。 今日取り上げる論文は、自閉症の診断基準の一つであるADOS‐Gの開発がどのようになされたのかについての論文になり... 2019年1月27日 佐藤洋平
社会性 集団的知性 集団的知性はオンライン作業でも発揮されるか?目を観ることより深いもの 集団的知性に大きな影響を持つ要因とは? 「三人よれば文殊の知恵」というものがありますが、私達は一人ひとりで問題を解決するよりも、皆で集まって考えたほうがうまくいくことがあります。 こういった現象は心理学では集団的知性と呼ばれていますが、おもしろいことにこの集団的知性に影響を与えるのは個々人の頭の良さではなく、個々人のコ... 2019年1月20日 佐藤洋平
心理学 学習する組織:安心感とチームパフォーマンスの関係 集団的知性:学習するチームと学習できないチーム 病院で働いていると、同じ病院であっても部署によってそのカラーというのはずいぶん違うなという印象があります。 変化への適応が柔軟で活発に動いている組織もあれば、そうでない組織もあったりしますが、こういった組織の性質というのはどのような要因によって変わるのでしょうか。 往々に... 2019年1月13日 佐藤洋平