認知の記事一覧
見えないはずの半側空間無視を反転させるとどうなるか? 半側空間無視というのは右半球の脳卒中で頻繁に見られる症状ですが、 視界の半分(多くの場合左側)が十分に認知できず、食事を食べ残したり左側へぶつかってしまったりという症状を示すものです。 この半側空間無視を説明する代表的な考え方として、症状の根幹に注意障害があるためと...
注意における2つの種類:持続的注意と刺激への反応としての注意 子供を育ててよく口にする言葉に「ちゃんと注意しなさい!」というものがありますが、 この注意というのは具体的にはどのようなものなのでしょうか。 一つは何かに集中できること、じっと本を読んだり、気が散らずおもちゃの片付けができたりということでしょうし、 もう一つ...
右半球と左半球の視覚処理の違いとはなにか? 「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、 世の中には確かに細かいことはよく見えるけれども大局的にものを見るのが苦手な人もいれば、 その逆で大局的に見たり考えたりすることが得意でもその逆は苦手な人というのがいます。 しかしながらこういった特性に脳はどのように関係しているので...
注意における2つのシステムとは? 注意という言葉は頻繁に使いますが、それが何かと言われるとなかなか上手に説明できる人はいないのではないかと思います。 というのも注意というのは、一つのものにジッと集中して凝視するようなタイプの注意もありますし、 あるいはふと車を運転していて飛び出してきた子供やボールに気づくといった、外か...
なぜあなたは生き延びてこれたのか?脳の中の2つの注意システムとは 何もあなたを脅そうというつもりはありませんが、、基本的に世界は危険に満ち溢れています。 道を歩いてスマートフォンを見ていると自動車がビュンビュン走っていますし、職場で上司の悪口を言ってるところにその上司が入ってくるということもあります。 上手に歩いている...
半側空間無視とネットワーク 臨床場面でしばしば遭遇する脳卒中に関連する症状に半側空間無視というのがあります。 この半側空間無視では殆どの場合、左側への注意が低下し、歩いていても食べていても左側のものに気づきにくいという現象が起こります。 この半側空間無視は、患者さんの経過を見ていると発症後、症状が改善するものとなかなか...
人工知能と頭頂葉、リーチ動作 人間の脳というのは見方によっては有機物でできたコンピュータとみることもできるのですが、 実際脳科学の歴史を振りかえってみると、人工知能研究と補い合いながら発達してきた歴史があるようです。 今日取り上げる論文は、リーチ動作における頭頂葉の神経細胞がどのような仕組みで動いているのかについて調べ...
半側空間無視と脳内コネクティビティ 脳卒中になると手足が動かなくなるだけでなく、時として認知機能に様々な障害が生じることがあります。 こういった障害は高次脳機能障害と呼ばれていますが、その中で頻繁に起こるものに半側空間無視というものがあり、この症状では視界の半分(主として左半分)に注意が向きづらくなり、 左側のご飯を食...
経頭蓋磁気刺激とは何か? 脳というのはブヨブヨしたあまり気味のよくない臓器ですが、基本的には電気信号のやり取りで動く仕組みになっています。 昔中学校で電磁誘導というのをやったと思うのですが、 原理的には特定の磁場を作ることで二次的に脳の電気活動に影響を与えることができるはずであり、 この原理を応用したものに経頭蓋磁気刺...
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自己紹介
佐藤 洋平
脳科学専門のコンサルティング・レポート作成を手掛けるオフィスワンダリングマインド代表。 寄稿数3,000本超、登録者12,000人超を誇る日本最大の脳科学ブログ 『脳科学 心理学 リハビリテーション』管理人。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
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