脳科学の記事一覧
自閉症スペクトラム障害児の発達と多感覚情報処理の関係とは? 人間というのは生まれてから死ぬまで発達していく生き物ですが、 この発達の基礎になるのは外部の情報をどれだけ上手に取り込めるかということがあります。 見るもの、聞くもの、触るもの、様々な情報を通して脳に刺激が与えられていきますが、 私達の知覚というのは多くの場合...
半側空間無視とネットワーク 臨床場面でしばしば遭遇する脳卒中に関連する症状に半側空間無視というのがあります。 この半側空間無視では殆どの場合、左側への注意が低下し、歩いていても食べていても左側のものに気づきにくいという現象が起こります。 この半側空間無視は、患者さんの経過を見ていると発症後、症状が改善するものとなかなか...
注意をすることと視線を動かすことは同じか? 「目端がきく」という言葉もありますが、私達人間は様々なものに注意を向ける生き物です。 注意するときには大概の場合視線をそちらの方へ向けますが、 こういった時にはサッケード(急速眼球運動)と呼ばれる減少が起こります。 ヒトの目というのは意外とはっきり見えているようでいてそうでは...
なぜランナーズ・ハイが起こるのか? マラソンをしたことがある人だったらわかると思うのですが、もう走れないという限界を超えると急に体と心に羽が生えたように楽になるような瞬間があります。 こういった現象はランナーズ・ハイとも呼ばれているのですが、なぜこのようなことがおこるのでしょうか。 今日取り上げる論文は、このランナーズ...
自閉症スペクトラム障害における感覚処理の問題 自閉症スペクトラム障害の特徴として、しばしば言葉の発達の遅れや対人コミュニケーションの困難さがあげられます。 一つの疾患を単一の原因で説明するのは無理だとは思うのですが、それにしてもこれらの自閉症スペクトラム障害の症状の中核にあるものというのはどのようなものなのでしょうか。...
人工知能と頭頂葉、リーチ動作 人間の脳というのは見方によっては有機物でできたコンピュータとみることもできるのですが、 実際脳科学の歴史を振りかえってみると、人工知能研究と補い合いながら発達してきた歴史があるようです。 今日取り上げる論文は、リーチ動作における頭頂葉の神経細胞がどのような仕組みで動いているのかについて調べ...
半側空間無視と脳内コネクティビティ 脳卒中になると手足が動かなくなるだけでなく、時として認知機能に様々な障害が生じることがあります。 こういった障害は高次脳機能障害と呼ばれていますが、その中で頻繁に起こるものに半側空間無視というものがあり、この症状では視界の半分(主として左半分)に注意が向きづらくなり、 左側のご飯を食...
共同注意に関わる2つの注意システムとは? 「心をともにする」という言葉がありますが、私達人間は心を分かち合い、理解し合う生き物です。 相手が何を考えているのか、私が相手に何をしてほしいのかを伝えることで社会生活が回っていきますが、これにはどのような仕組みが関わっているのでしょうか。 私達人間が持つ能力は多岐にわたります...
不安症状と免疫機能 ヒトというのはコミュニケーションを取って生きる生き物です。 それゆえあまりに不安感が強いとヒトとうまくコミュニケーションが取れなくなり、生活全般に不都合を生じることがありますが、 近年、有酸素運動や筋トレなどのレジスタンストレーニングで不安症状を軽減できることが報告されています。 しかしながらなぜこ...
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自己紹介
佐藤 洋平
脳科学専門のコンサルティング・レポート作成を手掛けるオフィスワンダリングマインド代表。 寄稿数3,000本超、登録者12,000人超を誇る日本最大の脳科学ブログ 『脳科学 心理学 リハビリテーション』管理人。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
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