発達 なぜあなたは失敗するのか?脳科学から見る長期記憶とやる気の罠 なぜすべての人は失敗するのか? 失敗がいいか悪いかというと、失敗自体は決して悪いことではないと思います。 というのも、ヒトは失敗なくしては何も学ぶことができないからです。 とはいえこの世は諸行無常、失敗を通して成長したあなたもいずれは勝負に勝てなくなります。 失敗を通してヒトは学べるにも関わらず、なぜヒトは老いて経験の... 2020年7月3日 佐藤洋平
脳科学 予測的符号化 欲望の三層構造:能動的推論から捉えるヒトの行動原理 私達はどうやって欲望と折り合いをつけているのか? 私達人間は欲望の生き物です。 あれがしたい、これがほしい、全てが叶えられない中で日々意識的に、あるいは無意識的に何かを選んで行動しますが、これにはどのようなメカニズムが働いているのでしょうか? この記事では、予測的符号化と能動的推論をキーワードに、ヒトの行動選択のメカニ... 2020年6月17日 佐藤洋平
社会性 予測的符号化 「わたし」の6層構造:心の発達と神経症状 「わたし」とはなにか? 「わたし」という感覚は当たり前過ぎて、普段とりわけ考えることもありませんが、よくよく考えるととても不思議な感覚です。 「わたし」という感覚は一枚岩のようなガッチリとした感覚ではなく、 裸の自分を感じるような生の感覚から、集団との一体感を感じるような超越的な自己感覚まで様々で、瞬間瞬間でその姿を変... 2020年5月23日 佐藤洋平
認知 予測的符号化 バーチャルリアリティと主体感:予測的符号化の立場から バーチャルリアリティと主体感 バーチャルリアリティと言われて思い出すのは、数十年前に体験したディズニーランドのスター・ツアーズなのですが https://youtu.be/xbC6LRNaqyU バーチャルリアリティはこのようなアトラクションだけでなく近年の技術の進歩に寄って身近なものになってきています。 このバーチャ... 2020年5月11日 佐藤洋平
社会性 予測的符号化 神経生理学から見るやる気を出す方法 なぜあなたはやる気を出せないのか? 「やる気を引き出す」というのは人間にとっての永遠のテーマです。 締め切りの近い仕事があるにも関わらず、取りかかれない、 早くご飯を食べてほしいのに、子供はいつまでたっても食べてくれない、 ばりばり仕事してほしいのに、部下はちっともやってくれない、 やる気があれば水が流れるように進むこ... 2020年5月7日 佐藤洋平
社会性 予測的符号化 自閉症と統合失調症:驚きと予測的符号化の立場から 自閉症スペクトラム障害者はなぜこだわりが強く、なぜ混乱しやすいのか? 世の中にはいろんなタイプの人間がいて、昔は変わり者、最近では発達障害という名前で呼ばれている人たちがいます。 人に比べてとりわけこだわりが強く、不器用で、空気を読むことが苦手な人たちはしばしば自閉症スペクトラム障害という名前でラベリングされますが、彼... 2020年4月29日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 聞くことと読むことの脳科学:予測的符号化の観点から 聞くこと、読むことと脳波の関係 私達の人生は生まれた瞬間から死ぬその時まで言葉に囲まれています。 この言葉というのは読んだり話したり聞いたり、様々な使われ方をされるのですが、この言葉を操る神経基盤というのはどのようなものになっているのでしょうか。 今回取り上げる論文は、言葉の理解に関わる脳活動について脳波を使った研究か... 2020年4月26日 佐藤洋平
発達 運動主体感と自己主体感のメカニズム:予測的符号化モデルから 運動主体感と自己主体感はどのように作り出されるのか? 普段私達は自分の体が自分のもので自分が思った通りに動いていると感じますが、これは一体なぜなのでしょうか? こういった感覚は自己主体感(自分がいまここに在るという感覚)といった言葉や 運動主体感(自分で自分の体を動かしている)という言葉で説明されますが、こういった感覚... 2020年4月24日 佐藤洋平
脳科学 予測的符号化 ラバーバンドイリュージョンの神経機構:予測的符号化の観点から ラバーバンドイリュージョンとは? ラバーバンドイリュージョンというのは、聞き慣れない言葉ですが、これは視覚と触覚の乖離を示す現象になります。 言葉で説明すると長いので、図を示すと以下のような実験で引き起こされる錯覚現象になります。 出典;Body in Mind Research into the role of th... 2020年4月22日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 脳の中の聞くシステムと見るシステム:予測的符号化による情報処理 予測的符号化と音声理解 人間というのは言葉を使うことができますが、よくよく考えてみるとこの芸当は実に複雑にできています。 日本語だと標準的な速さで一秒間に6,7音(にほんごだと、ひょうじゅんてきな、などの発話が1秒)ですし、早口だと9,10音(にんげんというのは、ことばをつかうことが、などの発話が1秒)もの密度で話され... 2020年4月20日 佐藤洋平