社会性 信念 なぜあなたはそれを信じるのか?不安と信念の心理学 不安と信念の心理学:なにが私達の信念を駆動するのか? 私達人間は何かに頼らずには生きていけない生き物です。 それは国家だったり、宗教だったり、お金だったりしますが、多かれ少なかれなにかに依存して生きています。 また中には独立独歩の頼れるものは自分だけという人もいるかも知れません。 いずれの場合にしても、何かに頼るときに... 2021年10月13日 佐藤洋平
社会性 創造性 創造性とは何か?脳科学と心理学からの考察 創造性とはなにか? 創造性とはなんだろうか? 近年よく聞く言葉であるが、これを定義しようとすれば難しい。 世の中には創造的な人もいれば、そうでもない人もいて、これらの違いは生物学的に どう説明できるのだろうか。 今回の記事では創造性に関する心理学的知見と脳科学的知見についていくつか紹介する。 創造性の定義 創造性に関す... 2021年1月28日 佐藤洋平
社会性 幸福 秋田県人のきりたんぽに見る原理主義的傾向と神経症候学 秋田県人に見るきりたんぽ原理主義 秋田を離れてだいぶ長くなるが、冬になると決まってきりたんぽを食べたくなる。 きりたんぽというのは秋田県における冬のカレーライスのようなものであり、体の奥底まで染み込んでいるソウルフードでもある。 このきりたんぽ鍋であるが、私の中ではかくあるべしというレシピが有り、それ以外は決してきりた... 2020年11月3日 佐藤洋平
社会性 物語 ナラティブ・エコノミー 感染症・物語・経済 はじめに ー科学の目的とは未来を予測することにあるー ジャック・ラカン 「人格との関係からみたパラノイア性精神病」 地球上には数百万種の動物がいますが、私達人間と他の動物が決定的に違うものというのは一体何でしょうか。 色々あるとは思いますが、あなたと他の動物を切り分けるものは、「今、ここ」を離れた世界に自由に想像をは... 2020年9月26日 佐藤洋平
認知 感情コネクティビティデフォルトモードネットワーク ナラティブ・ブレイン なぜあなたの脳は物語を理解できるのか? なぜあなたの脳は物語を理解できるのか? 地球上には無数の種類の生き物がいますが、人というのは一風変わっています。 言葉を使えるというのはもちろんですが、ヒトはそれに加えて「物語」を語る動物でもあります。 そして、この語るという行為は単に言葉を並べるということではありません。 「語る」というのは、一定の構造を持って、何ら... 2020年9月5日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 行動、学習、発達、進化をつなぐ自由エネルギー原理とは? はじめに 私達が生きる世界というのは不思議に溢れています。 なぜ子どもは歩けるようになるのか? なぜ私達は愛し合い、かつ殺し合うのか? なぜ私達は心を病み、そこから回復していくのか? 当たり前といえば当たり前なのですが、こういった問題というのは一つとっても完全には分かっていません。 こういった謎に対して挑むアプローチと... 2020年7月17日 佐藤洋平
発達 予測的符号化 「わたし」の6層構造:心の発達と神経症状 「わたし」とはなにか? 「わたし」という感覚は当たり前過ぎて、普段とりわけ考えることもありませんが、よくよく考えるととても不思議な感覚です。 「わたし」という感覚は一枚岩のようなガッチリとした感覚ではなく、 裸の自分を感じるような生の感覚から、集団との一体感を感じるような超越的な自己感覚まで様々で、瞬間瞬間でその姿を変... 2020年5月23日 佐藤洋平
社会性 予測的符号化 神経生理学から見るやる気を出す方法 なぜあなたはやる気を出せないのか? 「やる気を引き出す」というのは人間にとっての永遠のテーマです。 締め切りの近い仕事があるにも関わらず、取りかかれない、 早くご飯を食べてほしいのに、子供はいつまでたっても食べてくれない、 ばりばり仕事してほしいのに、部下はちっともやってくれない、 やる気があれば水が流れるように進むこ... 2020年5月7日 佐藤洋平
社会性 予測的符号化 自閉症と統合失調症:驚きと予測的符号化の立場から 自閉症スペクトラム障害者はなぜこだわりが強く、なぜ混乱しやすいのか? 世の中にはいろんなタイプの人間がいて、昔は変わり者、最近では発達障害という名前で呼ばれている人たちがいます。 人に比べてとりわけこだわりが強く、不器用で、空気を読むことが苦手な人たちはしばしば自閉症スペクトラム障害という名前でラベリングされますが、彼... 2020年4月29日 佐藤洋平
社会性 感情は本当に普遍的か?脳と感情の新たな神経生理学的パラダイム あなたの喜びとは何か?悲しみとはなにか? 私達は日々、様々な感情を体験しますが、この感情とはどのようなものなのでしょうか? 心理学の授業や本でよくあたるものに感情は普遍的であるというテーゼがあります。 これは典型的な喜びの顔や怒りの顔、悲しみの顔というのは世界中どの文化圏であっても(ニューヨークであってもアフリカの奥地... 2020年4月7日 佐藤洋平