認知 大事なものはなぜ目に飛び込むのか?視覚におけるトップダウン的制御システムの実際 視覚におけるトップダウン処理とボトムアップ処理 朝起きてから夜寝るまで私達はいろんなものを見て過ごします。 それはどうでもよい広告だったり、今読んでいるこの記事の文字だったりしますが、この視覚認識というのはどのような仕組みでなりたっているのでしょうか。 様々な研究からこの視覚認識にはトップダウン的なものとボトムアップ的... 2019年2月10日 佐藤洋平
認知 ノルアドレナリンは脳の中で何をしているのか?リセットボタンとしての役割とは? 私達はなぜ動くのか?報酬最適化装置としての脳 私達人間というのは、1メーター数十センチ、数十キロのパッとしない姿形の生き物ですが、これは見方によっては或る意味地球の歴史が織り込まれた生き物でもあります。 バクテリアの時代から全ての生き物はより確実に生き残れるように進化してきました。 限られたエネルギーと時間を使って、い... 2019年2月3日 佐藤洋平
脳科学半側空間無視 ミラノの街の半側空間無視:心的表象と半側空間無視の関係 半側空間無視と心的表象 半側空間無視は臨床場面で頻繁に遭遇する病態ですが、その多くは脳卒中に起因し、左右いずれかの半側(多くの場合は左)の空間認知能力が著しく低下する症状を示します。 視覚処理の入り口である網膜も、また脳の中の視覚処理の入り口である視覚野も損傷されていないにもかかわらず、 情報を統合する頭頂葉やそれに連... 2019年1月27日 佐藤洋平
脳科学半側空間無視 半側空間無視患者と線分二等分課題:かれらは何を見ているのか? 線分二等分線課題で何が分かるか? 脳卒中になると単に手足が動かなくなるだけでなく、しばしば頻繁に認知機能に重篤な障害を残すことがあります。 これらの認知機能というのは、我慢が効かなくなる、注意力が著しく低下する、言葉が話せなくなる、分からなくなるというものがありますが、その中で頻繁に見られるものに半側空間無視と言われる... 2019年1月27日 佐藤洋平
脳科学集団的知性 流動性知能を司るもの:Nバック課題、知能、脳 流動性知能とはなにか? 私達人間に知能というのは様々で頭の切れる人からそうでないヒトまで様々ですが、こういった「頭の良さ」というのはどのような概念で図ることができるものなのでしょうか。 一般に知能というのは「結晶性知能」と「流動性知能」の2つに分けられることが知られています。 結晶性知能というのは、いわば経験知のような... 2019年1月27日 佐藤洋平
認知半側空間無視 ボンヤリした人は正中を見る?健常人の視線の偏りと注意力の関係 私達の視線は左側に偏っている? 半側空間無視と呼ばれる病態があります。 これは脳卒中などで右半球を損傷することで生じるものですが、この病態では左側への空間の認知能力が低下し、視覚に問題がないにもかかわらず「見えているのに見えていない」という症状を生じます。 しかしながら普段私達の視線というのは健常者であっても正中を向... 2019年1月21日 佐藤洋平
脳科学半側空間無視 半側空間無視患者の視線の動きの特徴とは? 半側空間無視と眼の動き 私達は何かを探したり見たりしますが、これは眼のどのような動きによるものでしょうか。 駅前で誰かと待ち合わすことを考えてみましょう。 目の動きというのはゆっくりとカメラを回すようなものではなく、左を見て、その後すばやく右を見てというように急速な眼球運動とその後の視線の固定というものでなりたっている... 2019年1月20日 佐藤洋平
脳科学自閉症スペクトラム障害 自閉症の脳内ネットワークの特徴とは? ネットワークの見方:スモールワールドネットワークとはなにか? 私達の住む世界等のはネットワークにあふれています。 身近なところだと親類縁者というのは一つのネットワークですし、 外に出かけようと思って電車などに乗りますが、これも東京駅を基点として大きな駅と小さな駅で構成される一大ネットワークですし、 そのスマートフォンが... 2019年1月20日 佐藤洋平
認知自閉症スペクトラム障害 脳梁と知性:脳梁のどこが大事なのか? 脳梁とはなにか? ヒトの脳というのは大きさにしておよそこぶし2個分ですが、その全てが神経細胞本体で埋まっているわけではありません。 神経細胞というのは一般に軸索と呼ばれる長い神経繊維を持っており、これが脳の中で結構な体積を占めています。 このような神経繊維の中でも長いものは左右の脳半球をまたいでおり、これが太く束になっ... 2019年1月13日 佐藤洋平
認知半側空間無視 半側空間無視患者のADL向上にはどのような環境設定が有効か? 半側空間無視と注意障害 臨床場面で遭遇する頻度の高い高次脳機能障害として半側空間無視というものがあります。 この半側空間無視は右半球損傷で頻繁に見られ、多くの場合視界の左側の空間認知が障害され、左側の食べ物を食べ残してしまう、あるいは左側の障害物にぶつかってしまうという症状を示すものですが、 この半側空間無視というのは... 2019年1月13日 佐藤洋平