学習能力と頭の良さの違いとは?

身長が高い人や低い人がいるように、頭がいい人もいればあんまりそうでないひともいます。

この頭の良さというのは不思議なもので、学校のテストを思い出しても数学のできるヒトは社会や国語もできたりして、どの科目についても等しくいい点数を取れたりします。

こういった事実から、扱う情報の種類に関わらず、等しく知的能力を説明できるようなものがあるのではないかと考えた人がいて、

およそ100年前、一般知能gという概念で説明されるようになりました。

こういった頭の良さとは似たものとして学習能力という概念もあります。

この学習能力というのは、決まった時間の中でどれだけのことを学習できるかという基準で図られるものなのですが、

果たしてこの学習能力というのは頭の良さと同じものなのでしょうか。

情報処理過程と知能、学習能力の関係

この頭の良さと学習能力については心理学研究の歴史を紐解いてみると別々の分野として研究されてきたようで、それゆえ両者の区別というのは曖昧なところが多かったようです。

今日取り上げる論文はこの頭の良さと学習能力の相違について様々な研究をもとに考察したものです。

結果を述べると、直感的にやはりそうかという気がしますが、頭の良さも学習能力も一般知能gで共通して説明できること、つまり一般知能gが高いほど頭の良さ(問題解決能力)が高く、学習能力も高いことが述べられています。

なぜこのようなことがおこるかということについてですが、これには以下のフローチャートに示すように情報の処理というのは

足し算引き算から文章要約課題にしても、情報の入力→読み込み→(短期記憶⇔長期記憶)→反応出力というような複数の過程を経てなされるものであり、

それぞれのステップでそれなりの時間が必要なのですが、

コンピュータのクロック数でもないのですが、基本的な情報処理速度が早いことで、

同じ問題でも早く解けたり、またより短い時間で多くの入力→出力ができるので結果として学習能力も高くなるのではないかということが述べられています。

知能と言っても言語性知能や運動性知能があり、さらに音楽や絵画、社会性に関する知能も言語性知能や運動性知能とは独立する形でおそらくあるのではないかと思うのですが、

苦手なものを一生懸命学習するよりは、苦手なことはそこそこにして時間や労力の大部分を得意なことの学習に回したほうが得られる結果は大きいのかなと思ったり、

あるいは100を教える先生よりも、何が自分の強みかという一つの事実を気づかせる先生というのが本当の教育者なのかなと思いました。

参考URL:The relationship between learning and intelligence.

 

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