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半側空間無視の記事一覧
選択的視覚的注意の転換:その基盤となる神経回路へむけて 「目は口ほどにものをいう」という言葉がありますが、私達の目は四六時中あちこちに視線を動かして休む間がありません。 仕事をしていても、大きな音や電話の音がすれば視線がそちらへ向いてしまい、上司や社長がやってきても自動的に視線はそちらへ向いてしまいます。 このように視...
半側空間無視における視覚情報の取り込みと内部表象 半側空間無視というのは、多くは右半球損傷で著明となり左側の空間をうまく認知できなくなる障害ですが この半側空間無視というのは神経心理学的にはどのような要因が考えられるのでしょうか。 今日取り上げる論文は、半側空間無視患者を対象に様々な神経心理学的検査を行い、どういった要...
前頭頭頂ネットワークと視覚領域の関係とは? 私達は日々いろんなものを見て過ごしています。 しかしながら何かを見るときというのは、私達の脳は漠然と見ているだけでなく、これから見ようとするものをしっかり見えるように準備して構えています。 サッカーであれば、相手チームの特性によって布陣を変えるように、 武術であれば、相手によ...
背側注意ネットワークと腹側注意ネットワーク 普段私達は「注意」という言葉を頻繁に使いますが、この注意とというのは心理学的には大きく2つの種類に分けることが出来ます。 一つはトップダウン的注意というもので、これは「ウォーリーを探せ」のように、自分の目を動かして何かを能動的に探すような注意に当たり、 もう一つはボトムアップ...
急性期と慢性期の空間無視の解剖学的基盤の比較:縦断的研究 半側空間無視では多くの場合左側の認知機能が大きく低下するのですが、 この症状では左側の障害物に気づかない、左側の食べ物を認知できないなど日常生活を妨げる様々な行動が現れるため、たとえ麻痺が軽くても自宅復帰が難しくなるケースが多く、 それゆえ急性期、回復期において...
機能障害の共通領域を同定するための正規化灌流MRI:大脳基底核を有する無視患者 視覚認識というのは随分複雑な仕組みで出来ていて、それゆえ脳の様々な領域の損傷で半側空間無視というものも引き起こされるのですが、 この半側空間無視は大脳皮質だけではなく、大脳基底核や視床といった皮質下領域の損傷でも引き起こされることが知られて...
ヒトの空間無視における皮質下領域の解剖:被殻、尾状核および視床枕 人の脳というのは様々なパーツから出来ていますが、その中でも地味でも重要な領域として皮質下領域というものがあります。 この皮質下領域というのは進化の過程でヒトになって大きく発達した部分である大脳皮質の下にある領域で、 基本的な生命維持や反射的運動、しいては...
半側空間無視の責任領域はどこか? 視覚認知というのは実に複雑な仕組みで出来上がっており、 それゆえ視覚認知の障害である半側空間無視に関わる領域も様々です。 それゆえ半側空間無視の責任領域については実に様々なことが言われていますが、もっとも可能性が高い領域というのは果たしてどこなのでしょうか。 今日取り上げる論文は、半側...
半側空間無視と視線の動き 半側空間無視を臨床場面で評価するときにスクリーニング的に使うものに線分二等分試験というのがあります。 これは簡便ではあるのですが、評価の精度としてはいまいちすぐれないことも報告されていますが、 半側空間無視患者はこの課題においてどのような方略を使ってどのように視線を動かしているのでしょうか。 ...
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自己紹介
佐藤 洋平
脳科学専門のコンサルティング・レポート作成を手掛けるオフィスワンダリングマインド代表。 寄稿数3,000本超、登録者12,000人超を誇る日本最大の脳科学ブログ 『脳科学 心理学 リハビリテーション』管理人。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
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