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半側空間無視の記事一覧
問題は左側だけなのか? 半側空間無視では左側を認識しづらくなるという症状が見られますが、そもそもこれはなぜなのでしょうか? なぜこのような症状が起こるかについては注意機能の問題が関係するというものやワーキングメモリの問題だというものもありますが、 今日取り上げる論文は、左半側空間無視には右方向へのサッケード(急速眼球運...
空間的な左右差とは関係のない注意症状と半側空間無視の関係とは? 半側空間無視というのは多くの場合左側の無視症状として現れ、日常生活全般に大きない影響を与えます。 それゆえ臨床的な検査にしても、その考察にしても、いかに注意が左側へ偏っているかというところへ着目しがちなのですが、 果たして半側空間無視というのは単に空間的注...
注意の瞬きと半側空間無視 注意の瞬きというのは聞き慣れない言葉ですが、 これは人が一度に知覚できる時間容量には限度があり、 具体的には一度目の視覚刺激が提示されてから400ミリ秒以内に提示された視覚刺激を認識できなくなるような現象を指します。 下の図でいうとT1とT2の間が400ミリ秒以内だとT2が認識できなくなるよう...
半側空間無視の責任領域はどこか? 半側空間無視というのは複雑な病態で、これに関わる脳領域も様々です。 それゆえ決定的な責任領域というのは判断しづらいのですが、それでもどこか鑑別する上で参考になるような領域というのはあるのでしょうか。 今日取り上げる論文は、5名の左半側空間無視患者を対象に神経心理学検査とCT画像による検...
左右半球の脳損傷と反応時間課題 脳の機能を調べる方法はいろいろありますが、 その中でも最もシンプルなものになにか課題をさせているときの反応時間を調べるというものがあります。 例えば不安や恐怖に関わる領域として扁桃体がありますが、 この扁桃体を損傷した人を対象に不安や恐怖を掻き立てるような画像を見せ、それに反応してボタン...
半側空間無視患者は暗闇でも左側が見えないのか? 半側空間無視患者のADLに対する介入として生活場面での視野の調整というものがあります。 これは右側へ注意が向きづらくなるように右側を壁にしたり遮蔽物をおいたりするものですが、 果たして半側空間無視患者の病態というのは外部からの視覚情報だけによって現れるようなものなのでしょ...
2つの注意システムと脳内ネットワーク 普段私達はいろんなものに注意をして生きていますが、この注意には大きく分ければ二種類あります。 一つはトップダウン的な注意で、これは自らの意思で何かを探索するような注意です。待ち合わせの場所で誰かを探したり、あるいは部屋の中で何かを探しているときの注意を考えてもらえばわかりやすいかと...
半側空間無視における自己中心性無視と対象中心性無視? 私達は日々様々な視点でいろんなものを見ていますが、 こういった視点には様々なものあることが知られています。 一つは自己中心性のもので自分の目を世界の中心に据え置き世界を見るようなものです。これと対象的なのが対象を世界の中心に置くような視点です。 この説明だけだとわか...
視覚情報処理システムと半側空間無視 脳というのは昔の人が考えたように単独の領域がそれぞれ独立して働くようなものではなく、 いろんな領域が繋がり合うことでいろいろな機能が現れ出てきます。 それは何かを見たり聞いたり動いたり考えたりですが、こういった機能を生み出すつながりにはいくつか種類があります。 一つは解剖学的連結と言...
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自己紹介
佐藤 洋平
脳科学専門のコンサルティング・レポート作成を手掛けるオフィスワンダリングマインド代表。 寄稿数3,000本超、登録者12,000人超を誇る日本最大の脳科学ブログ 『脳科学 心理学 リハビリテーション』管理人。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
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