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半側空間無視の責任領域はどこか?

半側空間無視というのは複雑な病態で、これに関わる脳領域も様々です。

それゆえ決定的な責任領域というのは判断しづらいのですが、それでもどこか鑑別する上で参考になるような領域というのはあるのでしょうか。

今日取り上げる論文は、5名の左半側空間無視患者を対象に神経心理学検査とCT画像による検査を行い、その関係について考察したものです。

対象となったのは、いずれも半側空間無視を示す67歳から87歳までの男女5名ですが、

この5名に共通する損傷領域として下前頭回の一部であるブロードマン44野(左半球の言語領域であるブローカ野の右半球相同部位)が共通していること、

また多くの場合その直下の白質繊維にも損傷が見られていたこと、

またこの白質繊維は頭頂葉後部領域と連絡するものであり、

右半球ブローカ野相同領域の損傷は半側空間無視を考える上で重要な領域なのではないかということが述べられています。

半側空間無視患者のコネクティビティ解析ができればまたはっきりしたことが分かるのかなと思いました。

 

参考URL:Visual neglect associated with frontal lobe infarction.

【要旨】

右前頭葉の限局性梗塞後に左側の視力喪失を示す5人の患者が提示される。 病変の位置は、コンピュータ断層撮影法または磁気共鳴画像法を用いて評価した。 病変重複の一般的な領域は小さく、下前頭回の背側面(Brodmannの領域44)とそのすぐ下にある白質に限られていた。 この皮質領域は右半球のBrocaの領域の相同部位の一部であり、人間の運動前野の一部であると考えられている。 この領域に対する損傷の無視との関連は、それが視覚空間における注意を向けるのに重要な役割を果たす可能性があることを示唆している。

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