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半側空間無視の記事一覧
半側空間無視における評価方法とその敏感性 半側空間無視は臨床上頻繁に遭遇する病態であり、それゆえ評価する頻度も高いと思うのですが、 この半側空間無視には様々な評価方法があります。 臨床場面では限られた時間の中でできるだけ正確な評価を行うことが求められますが、半側空間無視の評価ではどのようなものが最も敏感に病態を捉えるこ...
視覚認知のおける2つの経路と前頭前野 生まれついてから特に意識をすることなくわたしたちは日々世界を見ています。 スマートフォンのディスプレイ上に注がれたその目を上げれば様々な情報があなたの目に飛び込んできて、あなたが自分の外に世界が広がることを意識しますが、この視覚的意識というのはどのようなものなのでしょうか。 ざっく...
半側空間無視とイメージの障害 半側空間無視では損傷した脳領域とは反対側の空間(多くの場合は左側)をうまく認知できなくなってしまうような症状が生じるのですが、 このような障害は今見ているだけの景色だけでなく、想像上の景色においても左側をうまく思い出せなくなることが知られています。 しかしながらなぜ記憶の中に残っているはず...
自己中心座標系、環境中心座標系、身体中心座標系? いつもの通勤電車ではなく、どこか遠くへでかける電車、例えば特急電車や新幹線などにぼんやり座って発車を待っていると、 ふと隣の電車が動き出したのを見て、あたかも自分が乗っている電車が動いたかのように錯覚することがあります。 電車でなければ臨床場面で、ベッドサイドで電動ベッ...
半側空間無視はどの領域の損傷から生じるのか? 脳は広範なネットワークとして構成されており、それゆえ脳の異なる場所が同じ症状を引き起こすことがしばしばあります。 臨床場面でも遭遇することが多い半側空間無視は、頭頂葉や前頭葉といった視覚とは直接的な関わりがなさそうな領域の損傷で生じることがありますが、これは果たしてどのよう...
どの領域の損傷で半側空間無視が慢性化しやすいのか? 脳卒中で見られる半側空間無視は臨床現場で頻繁に遭遇する症状であり、患者の日常生活動作や自宅復帰に大きく影響する因子ではありますが、 半側空間無視を示す患者の中でも時間とともに症状が軽減・消失してくるものもあれば、時間がたってもなかなか良くならないものなど様々です。 治...
消去現象と側頭頭頂接合部 半側空間無視のスクリーニングで行うものに患者の両側に指を立て、それを中央から徐々に離していき、どの時点で左側の指が見えなくなるかを調べるものがあります。 半側空間無視の症状が軽い場合であっても、左右に同じだけの視覚刺激が提示された場合、右側の方へ注意が引っ張られてしまい左側の認知ができなくなる...
自発的な脳活動から脳の働きを知ることはできるのか? 一般に注意には大きく分けて2つの種類があることが知られています。 一つはトップダウン的な注意で、これは自分の意志で何かを探すような注意機能で、 もう一つはボトムアップ的な注意機能で、蜘蛛や蛇、死体や美人、怖いボスなどといった生存のために重要な刺激に注意の方向を切り替え...
驚き/注意/認知の関係とは? わたしたちは日々様々なものを認知しながら一日を過ごします。 おそらく目に触れるものというのは数千から数万の情報に当たると思うのですが、それでも驚きを持って目に入ってきたものというのは、その顔にしろ形にしろはっきり捉えることができると思うのですが、 この驚きの感覚が認知に与える仕組みというの...
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自己紹介
佐藤 洋平
脳科学専門のコンサルティング・レポート作成を手掛けるオフィスワンダリングマインド代表。 寄稿数3,000本超、登録者12,000人超を誇る日本最大の脳科学ブログ 『脳科学 心理学 リハビリテーション』管理人。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
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