- ホーム
- 半側空間無視
半側空間無視の記事一覧
盲視と半側空間無視はどう違うか? 脳卒中では手足が麻痺するだけでなく、認知機能に関連する様々な症状が現れることがあります。 その中でも臨床現場で頻繁に遭遇するものに半側空間無視があり、時として判別を間違ってしまうものに盲視というものがあります。 一般に人間の視覚的意識は、網膜から入った光学的な情報が後頭葉にある一次視覚...
半側空間無視の回復はどのような流れでなされるのか? リハビリテーションの現場で患者さんによく聞かれることばとして「この病気はよくなりますか?」というものがあります。 疾患が中枢神経疾患であった場合、予後は必ずしも良くなかったり、あるいは完全な回復というのが難しいこともありセラピストの多くは明確に答えることは避けるとは思...
半側空間無視が出る患者と出ない患者の違いはどこか? 半側空間無視は一般に右半球損傷(左片麻痺)で出現しやすいのですが、 必ずしも右半球損傷であれば半側空間無視になるというわけでもありません。 しかしながらこの半側空間無視というのは脳のどのへんの領域の損傷で生じやすくなるのでしょうか? 今日取り上げる論文は、半側空間無視...
注意力は空間認知に影響するか? 脳卒中では手足が麻痺する症状だけでなく、高次脳機能障害という症状を伴うことがあります。 これは普段普通にできている様々なこと、例えば着替えたり、適切な場面で適切に振る舞ったり、なにかに注意したりといった高次の認知機能が様々に障害される病態ですが、 臨床場面で最も頻繁に遭遇するものとして半...
視覚認知のメカニズムと半側空間無視 半側空間無視では視力には問題がないにもかかわらず視界の半分、多くの場合は左半分の視界の情報を拾いにくくなるという症状が起こります。 しかしながら半側空間無視で問題になるのは、視覚情報処理の入り口にあたる後頭葉の損傷ではなく、多くの場合頭頂葉や前頭葉と行った領域の損傷によるものですが、...
半側空間無視はどのようにして起こってどのようにして回復するのか? 臨床現場で遭遇する高次脳機能障害は様々なものがありますが、その中でも頻度が高いものの半側空間無視というものがあります。 この半側空間無視では視界の左右半分(殆どの場合は右半球損傷例での左半分)の様々な刺激に対して注意が向きづらくなり、ご飯を食べ残したり、...
半側空間無視とADL:右半球損傷はなぜ予後不良か? 臨床現場で脳卒中患者を見ることは多いのですが、リハビリの現場では治療を行うにあたってまず予後というものを考えます。 つまり目の前にいる患者さんは現在どの程度のレベルで3ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後にはどの程度まで良くなっているのか、障害はどの程度残るのか、生活能力はど...
見えないはずの半側空間無視を反転させるとどうなるか? 半側空間無視というのは右半球の脳卒中で頻繁に見られる症状ですが、 視界の半分(多くの場合左側)が十分に認知できず、食事を食べ残したり左側へぶつかってしまったりという症状を示すものです。 この半側空間無視を説明する代表的な考え方として、症状の根幹に注意障害があるためと...
注意における2つの種類:持続的注意と刺激への反応としての注意 子供を育ててよく口にする言葉に「ちゃんと注意しなさい!」というものがありますが、 この注意というのは具体的にはどのようなものなのでしょうか。 一つは何かに集中できること、じっと本を読んだり、気が散らずおもちゃの片付けができたりということでしょうし、 もう一つ...
キーワードを入力してください
自己紹介
佐藤 洋平
脳科学専門のコンサルティング・レポート作成を手掛けるオフィスワンダリングマインド代表。 寄稿数3,000本超、登録者12,000人超を誇る日本最大の脳科学ブログ 『脳科学 心理学 リハビリテーション』管理人。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
筑波大学国際関係学部卒業後、現在、富山大学大学院医学博士課程にて心と身体の関係についての研究に従事。
専門は認知・情動・コミュニケーションに関わる脳機能についての分野。「ヒトとはなにか?」をライフテーマに脳科学、心理学、社会学から多面的に考察。
現在、日米における脳科学の知識普及を目的に『What is Man?ー脳科学、心理学、 たまに哲学ー』、『Pondering Brain』の運営、執筆を行う。
記事一覧
ブログをメールで購読
29人の購読者に加わりましょう
カテゴリー