社会性 自閉症スペクトラム障害 自閉症者は口も見ない?情報の統合と言語理解の関係性 「自閉症者は口を見る」は正しいか? 目というのはその人の気持ちが現れるところであり、それゆえ目を観ることはコミュニケーションを取る上で非常に重要になりますが、 自閉症者においては目を観ることが苦手であり、それゆえ会話のときには目でなく口のあたりを見る事が多いということが言われています。 また自閉症者においては心を読み取... 2019年2月3日 佐藤洋平
社会性 集団的知性 できるチームは何が違うか?自立的チームの作り方とその戦略 なぜあのチームは強いのか?自立的なチームとは? 初めて就職した会社は飲食業の会社だったのですが、そこの店長は常々「店長の仕事は仕事をしないこと」といっていました。 これは本当に仕事をしないということではなく、店長がいなくてもお店が回るようにするための仕事をするのが仕事という意味合いだったと思うのですが、 確かに飲食業に... 2019年2月3日 佐藤洋平
社会性 自閉症スペクトラム障害 ADOS-G:自閉症スペクトラム障害の診断基準 自閉症スペクトラム障害の診断方法 自閉症スペクトラム障害では一般に人とのコミュニケーションに困難をきたし、興味や行動が常同的で反復的であるとされていますが、はたしてだれがどのようにこれを診断すのでしょうか。 今日取り上げる論文は、自閉症の診断基準の一つであるADOS‐Gの開発がどのようになされたのかについての論文になり... 2019年1月27日 佐藤洋平
脳科学 半側空間無視 ミラノの街の半側空間無視:心的表象と半側空間無視の関係 半側空間無視と心的表象 半側空間無視は臨床場面で頻繁に遭遇する病態ですが、その多くは脳卒中に起因し、左右いずれかの半側(多くの場合は左)の空間認知能力が著しく低下する症状を示します。 視覚処理の入り口である網膜も、また脳の中の視覚処理の入り口である視覚野も損傷されていないにもかかわらず、 情報を統合する頭頂葉やそれに連... 2019年1月27日 佐藤洋平
脳科学 半側空間無視 半側空間無視患者と線分二等分課題:かれらは何を見ているのか? 線分二等分線課題で何が分かるか? 脳卒中になると単に手足が動かなくなるだけでなく、しばしば頻繁に認知機能に重篤な障害を残すことがあります。 これらの認知機能というのは、我慢が効かなくなる、注意力が著しく低下する、言葉が話せなくなる、分からなくなるというものがありますが、その中で頻繁に見られるものに半側空間無視と言われる... 2019年1月27日 佐藤洋平
脳科学 集団的知性 流動性知能を司るもの:Nバック課題、知能、脳 流動性知能とはなにか? 私達人間に知能というのは様々で頭の切れる人からそうでないヒトまで様々ですが、こういった「頭の良さ」というのはどのような概念で図ることができるものなのでしょうか。 一般に知能というのは「結晶性知能」と「流動性知能」の2つに分けられることが知られています。 結晶性知能というのは、いわば経験知のような... 2019年1月27日 佐藤洋平
認知 半側空間無視 ボンヤリした人は正中を見る?健常人の視線の偏りと注意力の関係 私達の視線は左側に偏っている? 半側空間無視と呼ばれる病態があります。 これは脳卒中などで右半球を損傷することで生じるものですが、この病態では左側への空間の認知能力が低下し、視覚に問題がないにもかかわらず「見えているのに見えていない」という症状を生じます。 しかしながら普段私達の視線というのは健常者であっても正中を向... 2019年1月21日 佐藤洋平
脳科学 半側空間無視 半側空間無視患者の視線の動きの特徴とは? 半側空間無視と眼の動き 私達は何かを探したり見たりしますが、これは眼のどのような動きによるものでしょうか。 駅前で誰かと待ち合わすことを考えてみましょう。 目の動きというのはゆっくりとカメラを回すようなものではなく、左を見て、その後すばやく右を見てというように急速な眼球運動とその後の視線の固定というものでなりたっている... 2019年1月20日 佐藤洋平
脳科学 自閉症スペクトラム障害 自閉症の脳内ネットワークの特徴とは? ネットワークの見方:スモールワールドネットワークとはなにか? 私達の住む世界等のはネットワークにあふれています。 身近なところだと親類縁者というのは一つのネットワークですし、 外に出かけようと思って電車などに乗りますが、これも東京駅を基点として大きな駅と小さな駅で構成される一大ネットワークですし、 そのスマートフォンが... 2019年1月20日 佐藤洋平
社会性 集団的知性 集団的知性はオンライン作業でも発揮されるか?目を観ることより深いもの 集団的知性に大きな影響を持つ要因とは? 「三人よれば文殊の知恵」というものがありますが、私達は一人ひとりで問題を解決するよりも、皆で集まって考えたほうがうまくいくことがあります。 こういった現象は心理学では集団的知性と呼ばれていますが、おもしろいことにこの集団的知性に影響を与えるのは個々人の頭の良さではなく、個々人のコ... 2019年1月20日 佐藤洋平