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ボンヤリしている脳とは?

私達の脳はいつも活発に動いています。

仕事の準備をしたり、上司に話しかけたり、パソコンに向かって作業をしていたり、その内容はいろいろですが、

それに対応して脳のあちこちもいろいろと活動してくれます。

 

しかしながら私達は24時間働いているわけではなく、しばしば物思いにふけったり、ぼんやりすることも多く、

一説には起きている時間の内、半分以上はボンヤリしているという話も聞きますが、はたしてボンヤリしているときにはどのような脳活動になっているのでしょうか。

 

ボンヤリ脳としてのデフォルトモードネットワーク

仕事やスポーツのことを考えても私達はチームで動くことが多いのですが、

これは脳も同じであって、何かをするときには脳のいろんな領域が一つのチームのようにネットワークを作って一緒に活動することが知られています。

本を読むとき、会話をするとき、ボールを蹴るとき、それぞれに対応する脳内のネットワークがありますが、驚いたことにボンヤリしている時のネットワークというものもまた存在します。

これはデフォルトモードネットワークとよばれており、文字通り、何もしていないデフォルトの状態の脳活動になります。

このボンヤリ状態に対応するデフォルトモードネットワークですが、近年様々な研究から、ボンヤリとした状態に入りやすい認知症やADHDなどとの関連で取り上げられることが多くなっています。

 

デフォルトモードネットワークには個人差があるのか?

今日取り上げる論文は、このデフォルトモードネットワークについて脳波を使って調べたものになります。

実験では健康な被験者15名を対象に、128チャンネルの脳波測定を行い、

何もせずに目を閉じているときと目を開いているとき脳波の帯域別(デルタ、シータ、アルファ、ベータ、ガンマ帯域)での違いについて調べています。

結果を述べると目を閉じたときには、デフォルトモードネットワークを示すような特徴的な脳波が見られること、

さらに興味深いことに目を閉じた時の脳波については個人差が非常に大きいことが示されています。

つまり目を閉じた時の脳波をみる限り、すぐにボーッとしてしまうヒトとそうでないヒトの差が非常に大きいということで、

こういった知見は認知症や発達の評価に使えるのではないかということが述べられています。

果たして私が目を閉じたときにはどうなっているのかなと思いました。

 

 

参考URL:EEG default mode network in the human brain: spectral regional field powers.

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