チームワークの良さはどのような状況で明らかになるのか?
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チームワークの良さを測ることは可能か?

短期間ではありますが、昔いっとき先生の仕事をしていたことがあります。

研究方法論を割り振られ、その際、生徒を3人一組に分けて研究を行わせる関係で、さてどの組み合わせがもっとも良い効果を生むか頭を悩ましたことがあります。

実際のところ、職場でも学校でも三人寄って文殊の知恵を出せるチームもあれば、三人寄ってもパッとしないチームもあったりするのが実際だと思うのですが、このような違いを生み出す要因として「集団的知性」というものが考えられています。

この集団的知性を図る方法があれば、会社でも学校でも上手くチームを組むことができるのですが、果たしてそんな方法があるのでしょうか。

今日取り上げる論文は、集団的知性を測る方法を様々な状況で実施し、その妥当性について検討したものです。

この方法では、コンピュータの画面上にタイピング課題や記憶課題、選択課題など様々な課題が提示され、チームごとにこれらの課題を行っていくのですが、筆者らの考案したこの集団的知性を測る方法が妥当性があるかについて

・オンラインとオフライン(机を囲んでの対面作業)

・ハイコンテクストとローコンテクスト(以心伝心的なコミュニケーションにおける文脈依存度の高い日本人のチームと言語重視で文脈依存度の低いドイツ人のチーム)

・人間関係が成立している共同作業歴が長いチームと、その場限りで構成された共同作業歴がないチーム

といった設定に違いで差が出るかどうかについて調べたものです。

結果を述べると、筆者らが開発した方法では、上記いずれの設定でもほぼ等しく集団的知性を測るをでき、

また集団的知性の高いチームというのは、課題が難しいほどその能力が発揮されることが示されています。

やはりできるチームというのは状況に依存せずできるチームなのかなと思ったり、

あるいは解決すべき課題が難しいときこそチームワークが大事になってくるのかなと思いました。

参考URL:Collective Intelligence in Computer-Mediated Collaboration Emerges in Different Contexts and Cultures

 

 

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