脳科学 半側空間無視 ミラノの街の半側空間無視:心的表象と半側空間無視の関係 半側空間無視と心的表象 半側空間無視は臨床場面で頻繁に遭遇する病態ですが、その多くは脳卒中に起因し、左右いずれかの半側(多くの場合は左)の空間認知能力が著しく低下する症状を示します。 視覚処理の入り口である網膜も、また脳の中の視覚処理の入り口である視覚野も損傷されていないにもかかわらず、 情報を統合する頭頂葉やそれに連... 2019年1月27日 佐藤洋平
脳科学 半側空間無視 半側空間無視患者と線分二等分課題:かれらは何を見ているのか? 線分二等分線課題で何が分かるか? 脳卒中になると単に手足が動かなくなるだけでなく、しばしば頻繁に認知機能に重篤な障害を残すことがあります。 これらの認知機能というのは、我慢が効かなくなる、注意力が著しく低下する、言葉が話せなくなる、分からなくなるというものがありますが、その中で頻繁に見られるものに半側空間無視と言われる... 2019年1月27日 佐藤洋平
脳科学 集団的知性 流動性知能を司るもの:Nバック課題、知能、脳 流動性知能とはなにか? 私達人間に知能というのは様々で頭の切れる人からそうでないヒトまで様々ですが、こういった「頭の良さ」というのはどのような概念で図ることができるものなのでしょうか。 一般に知能というのは「結晶性知能」と「流動性知能」の2つに分けられることが知られています。 結晶性知能というのは、いわば経験知のような... 2019年1月27日 佐藤洋平
認知 半側空間無視 ボンヤリした人は正中を見る?健常人の視線の偏りと注意力の関係 私達の視線は左側に偏っている? 半側空間無視と呼ばれる病態があります。 これは脳卒中などで右半球を損傷することで生じるものですが、この病態では左側への空間の認知能力が低下し、視覚に問題がないにもかかわらず「見えているのに見えていない」という症状を生じます。 しかしながら普段私達の視線というのは健常者であっても正中を向... 2019年1月21日 佐藤洋平
脳科学 半側空間無視 半側空間無視患者の視線の動きの特徴とは? 半側空間無視と眼の動き 私達は何かを探したり見たりしますが、これは眼のどのような動きによるものでしょうか。 駅前で誰かと待ち合わすことを考えてみましょう。 目の動きというのはゆっくりとカメラを回すようなものではなく、左を見て、その後すばやく右を見てというように急速な眼球運動とその後の視線の固定というものでなりたっている... 2019年1月20日 佐藤洋平
脳科学 自閉症スペクトラム障害 自閉症の脳内ネットワークの特徴とは? ネットワークの見方:スモールワールドネットワークとはなにか? 私達の住む世界等のはネットワークにあふれています。 身近なところだと親類縁者というのは一つのネットワークですし、 外に出かけようと思って電車などに乗りますが、これも東京駅を基点として大きな駅と小さな駅で構成される一大ネットワークですし、 そのスマートフォンが... 2019年1月20日 佐藤洋平
社会性 集団的知性 集団的知性はオンライン作業でも発揮されるか?目を観ることより深いもの 集団的知性に大きな影響を持つ要因とは? 「三人よれば文殊の知恵」というものがありますが、私達は一人ひとりで問題を解決するよりも、皆で集まって考えたほうがうまくいくことがあります。 こういった現象は心理学では集団的知性と呼ばれていますが、おもしろいことにこの集団的知性に影響を与えるのは個々人の頭の良さではなく、個々人のコ... 2019年1月20日 佐藤洋平
認知 自閉症スペクトラム障害 脳梁と知性:脳梁のどこが大事なのか? 脳梁とはなにか? ヒトの脳というのは大きさにしておよそこぶし2個分ですが、その全てが神経細胞本体で埋まっているわけではありません。 神経細胞というのは一般に軸索と呼ばれる長い神経繊維を持っており、これが脳の中で結構な体積を占めています。 このような神経繊維の中でも長いものは左右の脳半球をまたいでおり、これが太く束になっ... 2019年1月13日 佐藤洋平
心理学 学習する組織:安心感とチームパフォーマンスの関係 集団的知性:学習するチームと学習できないチーム 病院で働いていると、同じ病院であっても部署によってそのカラーというのはずいぶん違うなという印象があります。 変化への適応が柔軟で活発に動いている組織もあれば、そうでない組織もあったりしますが、こういった組織の性質というのはどのような要因によって変わるのでしょうか。 往々に... 2019年1月13日 佐藤洋平
認知 半側空間無視 半側空間無視患者のADL向上にはどのような環境設定が有効か? 半側空間無視と注意障害 臨床場面で遭遇する頻度の高い高次脳機能障害として半側空間無視というものがあります。 この半側空間無視は右半球損傷で頻繁に見られ、多くの場合視界の左側の空間認知が障害され、左側の食べ物を食べ残してしまう、あるいは左側の障害物にぶつかってしまうという症状を示すものですが、 この半側空間無視というのは... 2019年1月13日 佐藤洋平