認知 半側空間無視側頭頭頂接合部 【側頭頭頂接合部】注意における役割とは? 背側注意ネットワークと腹側注意ネットワーク 普段私達は「注意」という言葉を頻繁に使いますが、この注意とというのは心理学的には大きく2つの種類に分けることが出来ます。 一つはトップダウン的注意というもので、これは「ウォーリーを探せ」のように、自分の目を動かして何かを能動的に探すような注意に当たり、 もう一つはボトムアップ... 2019年7月14日 佐藤洋平
社会性 テストステロン 反応的攻撃に関わるメカニズムとテストステロン ヒトの攻撃性の社会的神経内分泌学 進化の過程というのは戦いの歴史であり、 太古の昔から私達生物は自らの生き残りをかけて暴力の世界を生きてきているのですが、 この暴力、攻撃行動にはヒトでは二種類あることが知られています。 一つは反応的攻撃というもので、これは何か不快な出来事が引き金になり、感情の抑制が効かなくなって攻撃す... 2019年7月7日 佐藤洋平
認知 半側空間無視 半側空間無視の慢性化に関係する領域はどこなのか? 急性期と慢性期の空間無視の解剖学的基盤の比較:縦断的研究 半側空間無視では多くの場合左側の認知機能が大きく低下するのですが、 この症状では左側の障害物に気づかない、左側の食べ物を認知できないなど日常生活を妨げる様々な行動が現れるため、たとえ麻痺が軽くても自宅復帰が難しくなるケースが多く、 それゆえ急性期、回復期において... 2019年7月7日 佐藤洋平
脳科学 半側空間無視 なぜ大脳基底核損傷で半側空間無視が起こってしまうのか? 機能障害の共通領域を同定するための正規化灌流MRI:大脳基底核を有する無視患者 視覚認識というのは随分複雑な仕組みで出来ていて、それゆえ脳の様々な領域の損傷で半側空間無視というものも引き起こされるのですが、 この半側空間無視は大脳皮質だけではなく、大脳基底核や視床といった皮質下領域の損傷でも引き起こされることが知られて... 2019年7月7日 佐藤洋平
認知 半側空間無視 皮質下領域と半側空間無視:どこが重要か? ヒトの空間無視における皮質下領域の解剖:被殻、尾状核および視床枕 人の脳というのは様々なパーツから出来ていますが、その中でも地味でも重要な領域として皮質下領域というものがあります。 この皮質下領域というのは進化の過程でヒトになって大きく発達した部分である大脳皮質の下にある領域で、 基本的な生命維持や反射的運動、しいては... 2019年7月6日 佐藤洋平
社会性 テストステロン 【テストステロン】女性受刑者にみるテストステロンの影響力とは? テストステロンに影響を与える因子とは何か? テストステロンというのは男性ホルモンの一種で、一説によればこれはヒトを攻撃的にする作用があるとも言われています。 しかしながらこのテストステロンに影響する因子とは果たしてどのようなのものなのでしょうか。 今日取り上げる論文は、女性受刑囚を対象に、テストステロンと犯罪歴、刑務所... 2019年6月30日 佐藤洋平
認知 半側空間無視 半側空間無視の本当の責任領域はどこなのか? 半側空間無視の責任領域はどこか? 視覚認知というのは実に複雑な仕組みで出来上がっており、 それゆえ視覚認知の障害である半側空間無視に関わる領域も様々です。 それゆえ半側空間無視の責任領域については実に様々なことが言われていますが、もっとも可能性が高い領域というのは果たしてどこなのでしょうか。 今日取り上げる論文は、半側... 2019年6月30日 佐藤洋平
認知 半側空間無視 線分二等分試験における患者の視線の動きから何が分かるのか? 半側空間無視と視線の動き 半側空間無視を臨床場面で評価するときにスクリーニング的に使うものに線分二等分試験というのがあります。 これは簡便ではあるのですが、評価の精度としてはいまいちすぐれないことも報告されていますが、 半側空間無視患者はこの課題においてどのような方略を使ってどのように視線を動かしているのでしょうか。 ... 2019年6月30日 佐藤洋平
認知 半側空間無視 セル・アセンブリ理論とは何か? 脳梁とセル・アセンブリの関係とは? 脳というのは大脳だけで数百億個、小脳も入れると千数百億個の神経細胞からできていますが、 この無数の神経細胞は単独で働いているわけではなく、夜空を彩る星座のようにそれぞれ繋がり合うことで機能しています。 しかしながらこれらのつながりは星座のように固定的なものではなく、 状況(例として物... 2019年6月30日 佐藤洋平
脳科学 半側空間無視 左半側空間無視患者が持つ右方向への問題? 問題は左側だけなのか? 半側空間無視では左側を認識しづらくなるという症状が見られますが、そもそもこれはなぜなのでしょうか? なぜこのような症状が起こるかについては注意機能の問題が関係するというものやワーキングメモリの問題だというものもありますが、 今日取り上げる論文は、左半側空間無視には右方向へのサッケード(急速眼球運... 2019年6月25日 佐藤洋平