はじめに
人間は独りでは生きていくことができない。
誰かと一緒にいたい、どこかとつながっていたいという欲求があり、これが満たされないと心身に不調をきたす。心理学的にはこの欲求は「所属欲求」と言われており、睡眠欲や性欲と同じように、人間の基本的な欲求の一つだと考えられている。
今回の記事では、この「所属欲求」についての心理学的な知見を整理してみたい。
マズローの欲求5段階説
心理学者、マズローによると人間の欲望は階層状になっているという。
一番下にあるのが原始的欲求で、食欲や睡眠欲などである。これが満たされるとに人間の欲望は安全の確保に向かい、さらには所属や愛、ついで承認、自己実現へ向かって進んでいく。下位の欲求が満たされることで上位の欲求が現れるというのがこのモデルの核心である。
そしてマズローのモデルでは、所属欲求は階層の中心に位置している。いわば安全以上、承認未満の欲求として所属欲求があるというのが、マズローの考え方である。
所属欲求仮説
このマズローのモデルは一見理にかなっているようにも思えるが、いくつか矛盾点もある。
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https://lab-brains.as-1.co.jp/enjoy-learn/2024/10/69867/