脳科学 説得の科学:その心理学的枠組み はじめに 子育てでも仕事でも説得というのは至難の業である。説得は説明や論破とは同じものではない。相手の気持を変えて、相手の行動を変える必要がある。しかし、この説得というのは科学的にはどのように説明されうるのだろうか。今回の記事では説得に関わるいくつかの科学的知見を紹介したい。 説得の定義とアリストテレスの説得論 説得に... 2024年3月3日 佐藤洋平
心理学 精神疲労の脳科学:その回復方法とは? はじめに 精神疲労とは、頭や心の使い過ぎから来る疲れである。これは難しい課題に取り組み続けることで生じることもあれば、長時間の単調な作業で生じることもある。精神疲労も一時的なものであれば少し休めば回復できるが、慢性化すると回復にも時間がかかると言われている。今回の記事ではその神経メカニズムと評価方法、回復方法についての... 2024年2月25日 佐藤洋平
脳科学 精神疲労の脳科学:なぜ頭を使いすぎると疲れるのか? はじめに 人間生きていると、どうしても無理をしなければいけない時が来る。いっときの無理であれば、少し休めば回復することもできるが、これが続くと慢性的な疲労となって身動きが取れなくなることもある。疲労については身体的な疲労と精神的な疲労に分けることもできるが、今回の記事では精神的な疲労について、その定義と脳科学的メカニズ... 2024年2月18日 佐藤洋平
脳科学 県民性の科学:遺伝か環境か? はじめに 日本は小さな国であるが、それでも全国47都道府県、様々な地域がある。そしてその地域特有の気質というものがあり、それはしばしば県民性という言葉で語られる。しかし、この県民性というのは何が原因となって生まれるのだろうか。今回の記事では、この県民性に関わる生理学的・心理学的エビデンスについてまとめ、考察してみたい。... 2024年2月10日 佐藤洋平
社会性 文化と脳の関係性:文化神経科学 はじめに 県民性や国民性というものがあります。たしかに地域によって住人の振る舞いや気質に特徴があるとは思いますが、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。一節によると、人間には文化的価値観に適応する遺伝子があり、それゆえ人は置かれた環境に染まりやすいとも言われてます。文化による脳活動の違いを調べる学問領域は文化神経科学... 2024年2月3日 佐藤洋平
脳科学 原理主義の社会心理学:何があなたを原理主義者にするのか? はじめに 原理主義とは、聖典に書かれていることが全てであり、それ以外の言説は認めないという考え方である。しかし、この原理主義が出てきたのはつい最近である。科学が幅を利かせ、宗教も世俗化していく中で、カウンターカルチャーのように20世紀初頭に出てきたのが原理主義である。しかし、この原理主義とはどのようにして定義できるのだ... 2024年1月28日 佐藤洋平
社会性 宗教的原理主義とその心理学的・脳科学的基盤とは? はじめに 原理主義的思考というものがあります。これは主に宗教分野で多いのですが、決められていること、書かれていることを思考の基盤とし、そこから外れたものを許さない思想的態度になります。世の中はどちらかというと白黒付かない灰色のものがほとんどですので、原理主義的態度で物事を通そうとすると、多かれ少なかれ摩擦が起こります。... 2024年1月21日 佐藤洋平
心理学 正義感とはなにか?その測り方と性格傾向 はじめに 「正義感」というのは、人間が持つ感情の一種で、社会のルールや公平さに反することに対して怒りや不快感を覚えるものである。この感情は悪いものとは言えないが、場合によっては暴力や非倫理的な行為につながることもある。では、この正義感とはいったいどのようなものなのだろうか。この記事では、心理学の観点から正義の概念や測定... 2024年1月13日 佐藤洋平
社会性 正義と懲罰の脳科学:なぜあなたは罰したいと思うのか? はじめに 私たちは時として、自己の利益を犠牲にしてでも他者を罰する行動を取ります。社会心理学の観点から見ると、このような罰の行動は、社会におけるフリーライダー(利益だけを享受し、負担を負わない人々)を減らし、協調的な行動を促進する効果があると言われています。しかし、私たちが他人を罰したいと感じたとき、私たちの脳はどのよ... 2024年1月6日 佐藤洋平
社会性 マゾヒストの脳科学:なぜ痛みの感じ方が違うのか? はじめに マゾヒストは状況によっては好んで痛みを引き受けますが、いったい彼らは痛みをどのように感じているのでしょうか?また脳の中や体の中では何が起こっているのでしょうか。今回の記事ではマゾヒストを対象に痛みを与えたときの脳活動やホルモンの変化を調べた研究を紹介します。 マゾヒストの脳活動(Kamping et al.,... 2023年12月23日 佐藤洋平